内容説明
戦後世代の大東亜戦争論として論壇に新鮮な衝撃を与えた話題作を初めとして、日本人なるが故に自己断罪し、「国際化」を呼ぶその逆説的な構造を解明した力作評論集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nchiba
3
話し言葉と文字(漢字)をとんでもないやり方で融合した日本人と中国の関係からはじまって、「言葉」を通じてアジア、世界との関係を考えることで日本人の精神の深部を探っている。長い歴史のあらゆる局面で植民地化をきわどく逃れてきた日本人を分析することでさきの戦争による日本人の歴史観の断絶、思考停止を乗り越えることことができる。戦後の自虐史観から脱却する有力なアプローチのひとつではないかと思った。2011/08/19
tkm66
1
資料2002/12/23
尋hiro
0
30年以上も前に書かれたものなのに、全く古さを感じない。日本の本質的なことが書かれているからなのか、時代が停滞したままだからなのか?2017/03/13
さつ
0
みずからのおぞましさに身の毛がよだちながらも、自分の姿をみることから逃げないで! 私はしっぽをまいて逃げましたが、このひとの言葉はしなやかで強いと思うのです。