感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
星落秋風五丈原
26
ロシアの女帝であるが、ドイツの田舎貴族の娘にすぎなかった。奇妙な偶然からロシア貴族に嫁ぐ事になり、ロシア語と正教を勉強する。ところが夫はピョートル3世としてロシア皇帝位を継ぐ事になっているらしい。そこで彼女はその怜悧さを傾けて権力に近づく道を探る。やがて彼女はお気に入りの延臣を近付けるようになる。とはいえ女帝エリザヴェータの監視を免れる事はできない。それでも聡明さと気力とを傾け辛うじてそれを切り抜ける事ができた。やがてエリザヴェータの寿命も尽きる事になり、エカテリーナは皇后になる。1989/11/01
さきん
5
ロシア歴史小説の大作。女帝エカテリーナの人生ドラマからヨーロッパとは一線を画す文化が浮き上がってくる。2015/07/12
Yoshiteru Hayashi
1
大歴史ロマン。長編伝記小説。読み応えあります。ロシアの歴史に興味ある方にお勧めです。2017/11/01
Arte
1
エカテリーナの逸話は断片的によくその辺で読むので、ピョートルやイヴァン帝ほど新鮮味はなかったが、読み物としてはこれが一番面白いと思われる。最大の疑問、皇帝一族と血の繋がりが全くないのに、夫が帝だというだけで、クーデターでいきなり帝位についてしまう(そしてそれを周囲が認めてしまう)状況はどんなものだったのか、というのは、読み終わってもやっぱり釈然としなかった。まあドイツナイズされたアホ帝より、ロシアナイズされた統治能力のあるドイツ女の方が良い、というのはわからないでもないが…。 2003/03/02
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