感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あかふく
1
表題は『バベル、文学の思い上り、混乱と破滅』。言語を用いる芸術である文学が、逸脱や奔放さ、露骨さを良しとし、その言語にあるはずの意味作用を無視している状況を批判する。絵画や音楽の用いる色や音はそれ自体として何らかの効果を与えるだけであることが想定されるが、言語、しかも文学で用いられる日常言語は意味作用のない状態を正しく考えることができないとされる。それを破壊することが可能であると考え、それこそが文学だと思う人々は単に「思い上がってる」だけなのではないかという。2013/10/11
mikuriya
0
文学作品を作ろうとなったらまず読んでほしい作品。芸術家の陥りやすい誤った思想や考え方を一掃してくれます。ちなみに装丁もタイトルもかっこいいので本棚の華になる。2014/07/21