内容説明
下克上の世で己の力量に自信を失った城主の苦悩…「謀反(ぼうはん)」。ナチスの狂気に抗いユダヤ人移送を拒んだ青年少尉の末路…「丘の上」。日本軍に蹂躙された中国の村娘が見たもの…「彼岸花」。宿敵カルタゴ軍を迎え撃つ暴君が握った国家の命運…「エピポラエの丘」。戦乱の世の、ひとすじの希望。メロスとセリヌンティウスの友情が、不信と懐疑、憎しみと怒りに満ちた暴君の心を開かせる―古代ギリシャ、シラクサを舞台にした表題作ほか、古今東西の戦争をテーマに、人間の機微を描き出す4篇。
著者等紹介
平田勝則[ヒラタカツノリ]
1945年、福岡県生まれ。京都大学法学部中退。印刷業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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