出版社内容情報
オスマン帝国の宮廷工房で働く新人絵師のレオ。帝国一の絵師になる夢を持つレオだが、彼の図案は一向に採用されず――。 帝都を彩る人々を映す、オリエンタル歴史ロマン!
【目次】
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
新天地
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「千夜一夜」の題名どおり、おとぎ話としてオスマン帝国を描いていて、史実や遺跡や実在の人物をモデルにしながらも、要所要所で描写を盛っていたり、別々の世代や年代の事柄を混ぜ合わせたり、さらにはそれらをヒントにした創作だったりするのだが、うっかりすると作者の技量によってなんだか本当の話に思わされてしまう。それくら登場人物達の営む仕事や料理などの日常や文化が地に足付いている。宮廷絵師の見習いレオと後宮の女官ルシアの交流がいじらしくて堪らない。また最強の料理人にして最強の将軍ファイサルの料理は垂涎もの!2025/11/08




