出版社内容情報
吉乃華（よしの はな）25歳。食品会社勤務。病気の影響で、小学生の頃に身体の成長が止まってしまった華は、その時と同じ身長のまま大人になった。華の同僚・直美は幼い頃から抱えているコンプレックスがあった。「女らしさ」「男らしさ」がもたらす「見た目に縛られた生きづらさ」とは――。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
和尚
12
今巻も良かった、続いて欲しいシリーズですね♪2024/05/16
新天地
2
主人公の周囲の人にも焦点が当り、吉乃とは逆に高身長の同僚の女性・直美と低身長の男性・研哉の恋愛が描かれ、その様子を通して吉乃も自分の心の内を自覚していく。今回も男女のらしさ、身長の高低など様々な偏見に立ち向かう様を読み、今まで自分は無意識に偏見に満ちた行動を周囲にどれだけやらかしていたのかと省みた。ただ、あまり卑屈に反省しすぎると作中で描かれる「今の自分が昔の自分を否定してる」人として厄介がられるだろうから日々節度ある振る舞いで思いの丈を示すしかないのだろう。登場人物の人生を取りこぼさないのが素晴らしい。2024/05/16
めんへら
1
それぞれ悩みは尽きないし、全員が理解してくれる人たちばかりではないからな。意地悪で言っているわけじゃないんだろうけど、なんていうか悪い人ではないのが余計にイライラ。分かって入るけどイライラしたり、傷ついたりしてしまうことだってあるよな。自分だけでも余計なことを言わないようにしていきたいね。褒めてると思っていても、それによって傷つく人がいるかも知れないということを肝に銘じよ。2025/08/10
きのと
1
登録漏れ2025/04/03
kei-os
1
華の話から少し逸れて、同僚の直美のエピソードが主軸に展開される。身長差のあるカップルの話は定番で、他人から向けられたラベルに慣れ、いつの間にか自分を縛り付けてしまっていたという展開はありがちであるのだけど、中島の正確回収を含めた構成がとても丁寧で、ぐいぐい読ませてくる。2024/06/23
