出版社内容情報
藤原高子入内の噂が流れる中、高子の屋敷でとある異変が起きて……!? 権謀術数入り乱れる、第17巻。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
星落秋風五丈原
41
良房が病を機に邸で政を行うと宣言した14巻の後、その間に太皇太后・藤原順子、その信任を得ている右大臣・藤原良相、太皇太后宮大夫を兼ねる大納言・伴善男の三者連合が政権中枢を牛耳っていた。本巻では遂に藤原順子が登場、海千山千の伴善男の息子にしては柔いところのある息子・中庸に目を止める。一方で善男の従者として、応天門の変に重要な役割を演じる生江恒山も登場し、タイトルとなり、第1話にも印象的に登場した応天門を巡る事件の到来をいよいよ感じる。2023/03/10
kagetrasama-aoi(葵・橘)
38
「応天の門」第十七巻。表紙絵が高子。とうとう清和帝に入内か?何だかちょっと狂気すら感じる高子…。そして、ひとつだけの後悔って何だろう?やっぱり業平さま絡みなのかなぁ?一方、清和帝と多美子はおままごとの様な夫婦でほっこり!続きが楽しみ楽しみ。2023/06/27
Nyah
36
藤原高子入内の噂が流れる中、高子の屋敷では白蛇、白亀が出現。吉兆と言われる中、仕え人の手荒れが目立ち‥。政権抗争が激しい。2024/01/28
だまし売りNo
34
菅原道真は鰻を精のつく食べ物として勧める。鰻の歴史は古い。 2023/12/09
桃
27
未練が枯れ果てた高子に唯一つ残った後悔って何なんだろ。そのために入内を先送りせざるを得ない事態を作り込むあたり、さすが藤原の濃い血をひいてらっしゃる。そして業平が相変わらずチャラい。好き。涼しい顔して嘯くわりに、周りに恨まれる心当たりがアリアリなのがバレバレなところが愛嬌というか天然のたらしというか。常行とのキャッキャした掛け合いも好き。2023/05/06