出版社内容情報
精神科医の六麦は、少年院で知能に問題がある少年少女を見てきた。ある一定の傾向があり、問題を抱えながら更生を進めている。小平恵は、彼が小さい頃から市中の精神科で診ていた患者で、境界知能であった。学校に馴染めず友達もできない彼女は様々な問題を起こすのだった……少年院を出た少年への「特別な配慮」のお願いの話も!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆうくま🐻🧸🧸🧸 フォロバ
26
久しぶりのマンガ。まだ続きだったので再び読み始めました! 精神科医の六麦は、少年院で知能に問題がある少年少女を見てきた。ある一定の傾向があり、問題を抱えながら更生を進めている。小平恵は、彼が小さい頃から市中の精神科で診ていた患者で、境界知能であった。学校に馴染めず友達もできない彼女は様々な問題を起こすのだった……。少年院を出た少年への「特別な配慮」のお願いの話も!2025/02/02
だるー
12
境界知能…そういう人たちにとって、この社会は厳しすぎると思う。だからといえど、非行は望ましくないし、犯罪は許せない。この問題、どうすればいいのか… 親など気づいた人が適切な支援ができればいいけど、それができてないんだろうな。2025/06/20
老眼のローガン
10
【フロイトは母の責任と断言、現代では相性問題、愛着の課題と】される事案について語られるのがこの巻。障がいを判断するには病質性(個人の素養)と病理性(主に環境的因子)から判断されるが、その両方が最悪にかみ合ってしまった祖母・母・子の関係がリアルに描かれる。類似のケースはとても多く、重度化することが多く、快癒したかと思ったら実は見えなくなっていただけで、きっかけ一つでいつだって噴き出すことがある。また、家庭内のこと、育児教育に関わることなので見えにくく、福祉医療が立ち入りにくい。2025/10/07
かなっち
9
今回は表紙の境界知能の少女がメインになっています。こういうエピソードを見るたびに、周囲の理解が如何に大事か考えさせられますね。だって、少なくともこの少女の母親が味方になっていたら、きっと一人で産んでその場で殺す…なんて悲しい事件は起こらなかったでしょうし。努力しても報われない勉強、知らないゆえに危険に遭う確率の高さ…本人が一番つらいと思います。なので、家族が子供の境界知能を受け入れられるように、社会が受け入れられる優しい世界になってほしいと思いました。まだまだ難しいでしょうけど…。2022/08/11
直人
8
境界知能という診断を下された女性。 それを認めたくない母親。 その“ズレ”が生んだ悲劇。 今は「便利な世の中」だが,それがすなわち「生きやすい世の中」ではないということだ。2022/07/13
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- 和書
- 歌集 白い一角獣




