出版社内容情報
「こいつ天才だ。」自分を満足させられる暴力プレイ相手を探し、いつも通り入ったラブホテルの一室で、天使のような顔をした青年は作者に容赦ない暴力を与えた。奇跡の相手と出会い、ドラマチックに転がり落ちていく初恋の行方は――。マゾヒストでトランスジェンダー、こじれきった作者が、自分と真摯に向き合い描いた衝撃の実録エッセイ、堂々完結。
ペス山 ポピー［ペスヤマ ポピー］
著・文・その他
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
山口透析鉄
16
やはり色々と思うところばかりで、巡り会うべくして巡り会ったと思える瞬間があっても、すれ違う時はすれ違いますしね。再読しても、あまり言葉が出てきませんね。 SEX抜きだとやはり、男女の仲って難しいのでしょうかね。ペス山さんも必要に駆られて口淫はするにしても、それもまぁ営業みたいなものだったようで……この人となら出来そう、と思っても、指1本も入らなかった、というのも痛切でしたね。 人間に対する理解、まだまだ足りないなと、作者の魂の慟哭を聞いて、強く思いましたね。2021/09/18
くさてる
13
マゾヒズムに性自認などの衝撃的な部分ばかりに目が行きがちなんだけど、これは間違いなく恋の（実録）物語なのです。ひとがひとを恋すること、それを失うこと。その血肉に染みるような思いを、こういうかたちで表現してくださってありがとうと思いました。2018/09/01
kenitirokikuti
9
第２巻を見落としてしたのに気づき、電子版を購入▲自分があまり「ふつうではない」ことに悩み苦しむ人間にとっては著者の赤裸々な独白と自己分析に共感することだろう…。第１巻で触れられているように、著者は女体持ちの「ゲイ男性」であり、痛みフェチではない。幸か不幸か「女を虐待したい」衝動を持つ男と出会ってしまい、被虐と加虐で噛み合ったものの、その先で「男女の交合」には至れなかったのだ。どうしても男とセックスできない「女」というものを単純な「性嫌悪」と理解してしまいそうだが、そうとは限らないのだ。2019/01/01
Ex libris 毒餃子
9
1500冊目。セックスが最後までキモでした。性的に満たされても、恋愛に移行した場合、セックスが正常に行われないことによるフラストレーションによって破綻するとは思わなかった。結構、深いテーマです。2018/08/29
なつのおすすめあにめ
5
生きるのは大変だよなぁ……。2018/09/09
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- 和書
- アメリカ残照
