出版社内容情報
突如巻き起こった業火に包まれたローマ。それは帝都の守護神・ユピテルの怒りか、それとも反皇帝陣営の陰謀か、異教徒の仕業か。大半が焼け跡と化した市街をよそに、新たな豪華宮殿の建設を目論むネロ。側近や民衆の心は急速に離れていく。一方、アフリカの砂漠を旅するプリニウス一行は、ギザの大ピラミッドに到着。迷路やミイラ、ワニに翻弄されながらも窮地を脱する。ネロ暗殺計画も勃発し、風雲急を告げる帝都と皇帝の明日はどっちだ!?
ヤマザキマリ[ヤマザキマリ]
著・文・その他
とり・みき[トリ ミキ]
著・文・その他
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
113
やっと第7巻が出てきました。プリニウスというよりも今回はローマの大火と皇帝ネロが中心となっています。放火の犯人はネロに頼まれた、といいますが本当の黒幕は?セネカも危機に陥ります。プリニウスはエジプトのアレクサンドリアを目指しています。次巻は来春だそうで待ち遠しいです。ヤマザキマリさんが先週のトーキングウィズ松尾堂に手塚治虫さんのお嬢さんと一緒に出ていました。2018/07/25
吉田あや
70
巻頭カラーはローマの大火。とり・みきさん渾身の炎がリアルで圧倒的!皇帝ネロパートはどの人もどの人も怪しくて、ネロじゃなくても疑心暗鬼になりそうな魑魅魑魅魍魎。でもネロ自体も相当酷い人物だけに、市民から大火の主犯と思われても仕方なし状態。セネカの最期も迫る中、プリニウスは相変わらずのインディジョーンズぶりでちょっと和む…と思ったら、今回はピラミッドでなかなかのピンチに。猫はやっぱり神だった♡2018/11/29
wata
52
ローマ燃えてる…。それ見てローマ再建と叫ぶ皇帝。その前に今逃げてる人助けてよ(T_T)タツノオトシゴのハゲ薬。効くなら今頃は皆髪の毛フサフサのハズ。2018/11/29
くりり
49
ウサギの糞やタツノオトシゴの効能はいかほど? インディジョーンズもいいけど、もう少し猫のガイアの活躍が欲しい!2018/11/29
吉田あや
40
ローマの大火で幕を開ける7巻。大火の裏にはあらゆる謀略の臭いが立ち籠め、人間の欲望に底はないのかと読み進めるのが苦しくなる。これまでの悪政と行動から、大火の黒幕はネロではないかと市民が噂するのも致し方なし。しかし、陛下の潔白は私が証明してみせるとまたも暗躍を始めるポッパエア。そして皇帝暗殺計画の首謀者探しには、ローマ皇帝たちが使用した中世拷問器具のファラリスの雄牛が…。プリニウスがピラミッドでインディージョーンズしている間に、セネカはプリウス邸で絶望していたり、あっちもこっちも気掛かりだらけ。2025/01/07