出版社内容情報
今日も今日とて終末世界で旅を続けるチトとユーリ。廃墟をさまよいながら、ふたりはさまざまな体験や発見を重ねていく。そして、さらなる上層では驚くべき出会いが……!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tototousenn@超多忙につき、読書冬眠中。
86
☆5.0 生命というものを人類はうまく定義できていないようです。今回も少女ふたりは終末世界を彷徨します。まだこの終末世界は連綿と続いていくようですがいずれ生命も文明も宇宙も“ちゃんと”結末をつけることができるのでしょうか。2021/03/05
神太郎
26
ひしひしと伝わってくる人間の世界が終わっているのだなぁこの世界ではというのが感じられる巻だ。今までは人との出会いもあったが今回は機会(ロボット)との邂逅だ。ロボットの方が長生きするのかと思いつつ、結局メンテする人間がいなければ彼らもまた壊れる。しかし、壊れるまでは自分の使命を全うし続ける感じが。そして、彼女達はさらに進み続ける。2020/02/28
ハイカラ
21
黒い板と引き出し、月光とビール、自律機械と魚。酔っぱらいながら月下で踊るチトとユーリが最高に幻想的だった。個人的に共感能力があれば機械も生き物と言えると思うから、建設機械の最期にはとても悲しくなった。絶望と仲良くなるのは難しい。2016/02/16
Tenouji
20
ある場所には、道しるべはある。覚えておきたいことと、楽しく忘れたいこと。らせん状に回転していく。ただ、生命に終わりがあることには変わりない。2018/12/31
ぺぱごじら
14
廃墟の時代は沢山の人命と共に文化も喪ったらしい。物質だけでなく感情も。暗闇や塔をケッテンクラートで進む二人は、自然や時々見付ける文化の跡をみて、少しずつ「感情の意味」を掴み取っていく。この巻のゲストは自律機械と魚。月明かりの下で踊る二人が幻想的。2018-372018/03/11
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