出版社内容情報
理知の道真&機知の業平――平安の最強バディが巻き起こすバディ・クライムサスペンス! 待望の第2巻は、業平と縁ある藤原高子の屋敷に怪(あやかし)の噂が…!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
またおやぢ
140
魑魅魍魎が跋扈する平安時代。そんな時代やったら、狂犬病も物の怪の仕業になるわなぁ~それにしても、相変わらず艶のある絵やし、こんな線で描かれた高子は、それは禍々しいまでに美しくて当たり前だわなぁ~なんて感嘆しきりのシリーズ第2巻。業平のドンファン振りが際立つ一冊。
ちくわ
134
本作品は在原業平が権少将と呼ばれているので864年頃?39歳か。となると菅原道真が19歳?確かに大学生っぽい年齢だ!整合性バッチリである。ただ何で道真と業平を主要人物にしたのか?と疑問だったが、道真のwikiに『在原業平とは親交が深く』と記載あり…道真が学生の時分から互いに既知であったかは不明だが、本作品が完全な絵空事でも無さそうな所が歴史好きにはブッ刺さるポイントであった。ちなみに業平は当時『美男子だが学は無く…でも歌が上手い』と評されている。福山雅治みたいだなと思ったのは自分だけ?(笑) 第3巻へ続く2024/01/14
momogaga
117
レンタル本。藤原氏の私の中のイメージがますます悪くなってきた。併せて菅原道真のイメージは混とんとしてきました。これはNHKでドラマ化してほしいですね。2016/03/27
星落秋風五丈原
85
伊勢物語で「‘あれは真珠かしら’と尋ねる姫に‘あれは露ですよ’と応えることが出来なかった。露と応えて自分も消えてしまえば良かった」と男=在原業平が悔いているが、漫画では逃避行の間に言葉を交わし、年の差カップルながら甘い雰囲気が漂う色男・業平の面目躍如の場面に。事件を解決する道真は相変わらずのリアリストだが一方で「知っていることと出来ることは違う」という台詞も口にして、知識の限界も知る。「一つ知った」道真が藤原氏と関わっている兄の死の真相を突き止めた時どのような行動に出るか。その時業平はどう関わるか。2015/01/03
Shimaneko
72
さっきググるまで「応天門の変」すら知らなかった平安素人だけど、いや面白いわ、これ。色男やお姫様はもちろん、いたいけな子どもから妖怪じみた狸ジジイまで、画が巧いから安心して物語世界に没頭できる。高子が男前で哀しい。よよよ。2015/05/14