出版社内容情報
信長を呪い殺してみせようぞ! 神仏を恐れぬ比叡焼き討ちに、若き僧が憤怒の祈祷を仕掛ける。死霊の声なき声、白昼の怪異。魔の世界を徹底的に描く異色作。
内容説明
未曾有の叡山焼き討ち、全山を覆う紅蓮の炎。「仏敵信長、許すまじ!」男たちは徹底抗戦に立ち上がる。暗黒の谷、谺する禁断のマントラ、伊勢長島の一向門徒と傀儡子衆の苛烈なゲリラ戦。名もなき者たちの執念が現代によみがえる!他に、「駆込寺蔭始末」を収録。
著者等紹介
隆慶一郎[リュウケイイチロウ]
1923年東京生まれ。東大文学部仏文科卒業。小林秀雄と出会い編集者となる。その後、中央大学等で仏語仏文学を教えつつ、54年、脚本家の道に。映画「にあんちゃん」でシナリオ作家協会賞受賞。84年、『吉原御免状』で六十歳にして小説家デビューし次々に話題作を発表。89年、『一夢庵風流記』で柴田錬三郎賞を受賞するも、授賞式を待たずに11月4日永眠、享年六十六(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。