出版社内容情報
新発見、未発表作品を完全収録する決定版全集!
乱世に生きる〈現代の武士〉たちの常住坐臥の心得を説いた「葉隠入門」、自らの終末を色濃く暗示した遺作評論「小説とは何か」など、自在無碍な精神の横溢する昭和41~43年の評論エッセイ163編。
内容説明
本書は、昭和四十一年三月から四十三年五月まで(「小説とは何か」は四十五年十一月まで)の評論・エッセイなど百六十三篇を、ほぼ執筆年代順におさめたものである。また、写真説明、談話、インタビュー記事なども、内容を考慮しつつ適宜収録している。
目次
「われら」からの遁走―私の文学
推薦者のことば(「大江健三郎全作品」)
花柳章太郎丈回顧
フランスのテレビに初出演―文壇の若大将三島由紀夫氏
製作意図及び経過(「憂国 映画版」)
「憂国」の謎
お茶漬ナショナリズム
法律と餅焼き
わが育児論
このひとこの魅力―川喜多かしこさん〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Haruka Fukuhara
4
「小説とは何か」も面白かった。全般的に、非常に明晰で、東大法学部→大蔵省という経歴は伊達ではないと思うと同時に、作家らしい感性の鋭さも随所に感じられ、小説については評価できるほど知らないが、評論に関していえば日本の歴代の人々の中でも有数の優れた書き手だったのではないかと思った。もともと誰かが三島の評論はいいと書いていて読み始めたのだが、それが池澤夏樹だったか他の人だったか、記憶が定かでない。2017/03/30
Haruka Fukuhara
2
「小林秀雄氏頌」近代日本文学史において、はじめて、「芸術としての批評」を定立した人。/批評を、真に自分の言葉、自分の文体、自分の肉感を以て創造した人。/もつとも繊細な事柄をもっとも雄々しく語り、もつとも強烈な行為をもつとも微妙に描いた人。/美を少しも信用しない美の最高の目きき。獲物のをののきを知悉した狩人。/あらゆるばかげた近代的先入観から自由である結果、近代精神の最奥の暗所へ、づかづかと素足で踏み込むことのできた人物。/行為の精髄を言葉に、言葉の精髄を行動に転化できる接点に立ちつづけた人。/(続)2017/03/30
ハナさん*
1
2003年9月10日発行、2012年10月5日第2刷。市図。「小説とは何か」(pp.683-759。初刊、新潮社、1972年3月)のみ読む。三島由紀夫が、A.C.クラークの『幼年期の終わり』をほめる文が載っているということだが、「不快」と評しているという資料もあったので、切り取りでない原文に当たろうと、読んだ。「クラークのこの作品は、私の読んだおよそ百篇に余るSFのうち、随一の傑作と呼んで憚らないものであるが、『幼年期の終り』は徹頭徹尾知的な作物である点で、『楢山節考』とは正に対蹠的でありながら、2025/07/05
MatsumotoShuji
0
030922
-
- 電子書籍
- モルグ街の殺人事件 岩波少年文庫




