目次
小説の新しさ(エッセイ)
ユープケッチャ(小説)
創造のプロセスを語る―江口直哉(インタビュー)
榎本艦隊北へ(談話)
安部公房が若者に与える“予感的”メッセージ(談話)
通信―安部公房スタジオ会員通信9(エッセイ)
氷の壺から水を飲む(エッセイ)
あとがき―『都市への回路』(エッセイ)
新型4機種を診断(エッセイ)
通信―安部公房スタジオ会員通信10(エッセイ)〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
モトラッド
33
★★★★氏の認めたテキストは全て掲載するという編集方針は素晴らしい。安部氏も、そこまでとは予測しなかっただろう。エッセイはもとより、対談、講演、選評など、安部公房の全てがつまっている。そして、27巻の目玉は『方舟さくら丸』が掲載されていること。巻末の作品ノートに記載があるが、特殊な(文字組の)構成組をした箇所は、初刊本と本全集とでは1行の文字組が異なるため、作者の意図が損なわれた可能性がある。このことにまで言及しているのは、誠に良心的。その他、編集ノートには、様々な情報が記載されており、とても興味深い。2025/04/28
roughfractus02
1
管理に抗う管理/テクノロジーとメディアへの彼の興味は、コードとプログラムでできたコントロール社会の管理下での生の可能性の模索に向かう。コンピュータ管理による核の恐怖でコントロールされる世界から逃れるにはね地上を捨てて地下で自供自足する術を発明する必要がある。自分の糞を食べる生物に関する短編「ユープケッチャ」は、4年後核シェルター内でのペテン師たちの騙し合いゲームを描く長編『方舟さくら丸』に組み込まれるだろう。死体という闖入者にコントロールされ、主人公が現状把握不能になる「おまえにも罪がある」が上演される。2017/02/19
mak2014
0
長編小説では「方舟さくら丸」収録の一巻。おもしろく読めたが、方舟をつくり乗員を求めるという設定が十分に生かしきれていない感じがする。2012/04/10




