出版社内容情報
読みやすい! わかる! 好評シリーズが装いを新たに。古語辞典は不要です!
後深草院の寵愛を受けながら、複数の男性との愛に苦しみ続けた二条。その奔放で波瀾に富んだ生涯を大胆に告白する特異な日記文学。読みやすい! わかる! 好評シリーズが装いを新たに。古語辞典は不要です! 藤原道長の栄華を讃える歴史物語『大鏡』。奔放な恋愛体験を大胆に告白する『とはずがたり』。近世語り物芸能の傑作六篇『説経集』。
目次
凡例
巻一
巻二
巻三
巻四
巻五
解説
付録
年表
系図
図録
内容説明
後深草院の寵愛を受けながら、複数の男性との愛に苦悩し、出家して後は仏道修行のため諸国を遍歴した二条。奔放で波瀾に富んだ自らの生涯を大胆に告白する特異な日記文学。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
maekoo
4
鎌倉時代後期の後深草院に寵愛された二条と言う女房の赤裸々な男性遍歴と出家後の各地への紀行を記した自伝的日記文学で、原文に的確な注を配し、55ページに及ぶ解説もこの作品の全体像を知る上で大変参考になり付録の年表や系図・図録は作品世界を読む解く上で欠かせません。 鎌倉幕府に気を遣いながらも、光源氏を気取って紫の上の様に幼い時期から二条を可愛がり、様々な場面で長用していました。 若菜下の女楽を模して二条も含めた女人に演奏させたりと源氏物語の影響は、作者の文や宮廷での遊びにも溢れています。 →続く2022/04/26