出版社内容情報
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高倉天皇の中宮建礼門院に使え、愛する平資盛を壇の浦に失った右京大夫。亡き恋人への恋慕と追憶を切々とうたいあげた私家集。
目次
凡例
建礼門院右京大夫集
解説 恋と追憶のモノローグ
付録
人名一覧
勅撰集入集歌
内容説明
高倉天皇の中宮建礼門院に仕え、愛する平資盛を壇の浦に失った右京大夫。亡き恋人への恋慕と追憶を切々とうたいあげた私家集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
夜間飛行
178
平家に連なる人々との交流を綴った歌日記。《うつり香もおつる涙にすすがれてかたみにすべき色だにもなし》…枕に残る恋人資盛の移り香も涙のせいで流れ、枕紙の色まで褪せてしまったと独り嘆く歌。艶めかしいというよりもストレートに逢瀬の名残を詠んで衒いがない。宮仕えと退任、平家の没落と都落ち、恋人の死、それを受け容れていく心境など、回想日記として巧みに構成されている。《神垣や松のあらしもおとさえて霜にしもしく冬の夜の月》…この時代まだ凄艶な美とされていなかった冬の月、それを霜に霜が敷くと歌う所にこの人の闊達さがある。2023/03/26
金吾
21
随筆でもあり歌物語でもあります。戦いの時代の話であり儚さや哀れを感じます。平家物語を読みたくなりました。2022/09/22
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