出版社内容情報
中宮彰子への敬慕溢れる紫式部――原文で味わう古典の精髄。
中宮彰子への敬慕の想いあふれる日記。少女時代から晩年まで生涯にわたる歌集。『源氏物語』の作者・紫式部の息吹がきこえる一冊。
目次
凡例
紫式部日記
紫式部集
解説
付録
むらさき式部集
栄花物語
主場面想定図
図録
系図
初句索引
内容説明
中宮彰子への敬慕の想いあふれる『紫式部日記』。少女時代から晩年にいたるまで生涯にわたる歌集『紫式部集』。『源氏物語』の作者・紫式部の息吹がきこえてくる!
目次
紫式部日記
紫式部集
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
maekoo
5
紫式部の人間像やその時代を知る上で重要な2大文献の写本原文と頭注・傍注そして解説が読める本。 現代語訳は無いが、宮中のリアルな人間模様と対人関係が読み取れ、作者が生きたその時代の息吹き、そして作者自身の個性と心理状態を文章や和歌から読み解けます! 大河で作者とその時代が取り上げられ、その「生」が視覚化されている為、今読み込むと更にリアルに視覚化出来るので今読むのがお勧め! 解り易い解説は山本利達教授で作者概要と日記の成立ちと特徴を読み解けます! 巻末に定家本式部集と日記に無い5首の背景の栄花物語初花掲載!2024/07/28
HK
1
彼女は、同時代の他のどの作家とも異なって、表現が明晰で、つまり近代的である。また彼女は、それぞれの作品の中で、異なった自己表現をしている。物語はムービー、韻文はスチールのスナップショット、この日記は本音の告白といった所である。人となりは、「薫」のように煩悩タイプで、「末摘花」のようにインドア派で、御所にいたかと思ったらいつの間にか道長邸にいて、途中の描写が無い。久しぶりに戸外に出て喜んでいる姿は、想像できない。2018/09/11