出版社内容情報
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名門の貴公子を夫にもちながら、その愛の不実に苦悩し続けた藤原道綱母。才色兼ね備えた彼女が切切と綴る半生の回想記。
目次
凡例
上(天暦八年〜安和元年)
中(安和二年〜天禄二年)
下(天禄三年〜天延二年)
巻末歌集
解説
付録
蜻蛉日記関係年表
蜻蛉日記関係系図
和歌索引
内容説明
名門の貴公子を夫にもちながら、その愛の不実に苦悩し続けた藤原道綱母。才色兼ね備えた彼女が切切と綴る半生の回想記。
目次
上(天暦八年~安和元年)
中(安和二年~天禄二年)
下(天禄三年~天延二年)
巻末歌集
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
265
こんな起筆部にはじまる。「かくありし時過ぎて、世の中にいとものはかなく、とにもかくにもつかで、世に経る人ありけり」。みずからを「世に経る人」というのである。天暦8(954)年、道綱母19歳であった。なんと客観視した書き方だろうか。あるいは、自分のこれからの経験を物語のごとくに書き綴るとの宣言であったか。日記が閉じられたのは天延2(974)年、39歳であった。兼家は、この後も栄進を続け、太政大臣に昇りつめるし、道綱もまた参議に昇進する。道綱母が没したのは長徳元(995)年。60歳だった。2024/11/08