内容説明
馬琴48歳から76歳、96巻106冊、失明をこえて書き継ぎ、大江戸の読者を熱狂させた『八犬伝』―。姫の胎内から飛翔した8つの珠がたどる妖しくも華麗なロマン。
目次
「馬琴日記」のこと
滝沢馬琴(滝沢馬琴の生涯;『南総里見八犬伝』の世界;『椿説弓張月』の世界)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
maekoo
4
文化文政期の江戸時代一世を風靡した八犬伝! 水滸伝を吸収しながら日本人の精神世界に寄り添った作者の数奇な生涯と時代背景・交友関係・作品を知れる入門書。 25年大河の蔦屋重三郎の家僕となっていた事も知れ馬琴作品の挿絵を北斎が多く提供した事も知れる! 1月末~Primeビデオでも観れる馬琴=役所広司・北斎=内野聖陽他豪華キャストの映画も必見! 壮絶な文筆活動を行い目が見えなくなっても書き続けた98巻106冊の八犬伝は詳しく解説! あの佐賀県上峰町のPMアニメにもなった源為朝伝説を扱った作品も紹介! 凄過ぎ!2025/01/24
阪口まな
2
映画『八犬伝』を観た。常になく観客の年齢層が高く、途中離席率も高くて「ちょいとごめんよ」「いいよ」「こっちもごめんよ」「いいよいいよ」と、ままならない身体同士が譲り合う劇場体験だった。内容も相まって非常によかった。本書を読んでみると映画と史実とでは解離した部分が目立つが、映画『八犬伝』はとても良い映画だと思う。2025/02/25