内容説明
毛野は五十子城を一挙に攻め落とす。もはや管領方に再戦の動きはなく、里見軍は稲村城に凱陣する。文明十六年六月一日、扇谷・山内両管領と里見義成は誓書を交換し、和睦会盟を行う。八犬士はそれぞれ城主となり、義成の八人の姫君を娶る。房総に、平穏が訪れた―。時は流れ、富山に隠棲した八犬士の庵を子息たちが訪ねた。八犬士は、先君父子の余徳が衰え、里見家に内乱の兆しがあると告げ、子息たちに処すべき道を諭すや忽然と姿を消した…。
感想・レビュー
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shunkichi
1
ああ、終わってしまった。この巻でも音音婆さんのダイハードな活躍がすごい。犬仕とくらべて、八徳にこだわらないためか、思い切りがよいようにも感じる。あと、何かと仏会が多いのを、馬琴が気にしているところがちょっと可笑しかった。特にこの巻は戦いもないもんなあ。犬士たちは、近代・現代的な価値観で生きてないので、(八徳中心)嫁もくじ引きで決め、さっさと仙人になっちゃったり、八徳がなくなった里見家はすぐに滅んじゃうところまで書くのすごい。まあ、犬士といえでも、自分の子に、「もう殿様よくないから、家来やめて他へいこう(意2013/04/10
りょく
0
ようやく大団円。 小さい頃から大好きだった八犬伝。 原文で読みたい!という夢を叶えました。頑張った、私。 まだまだ勉強不足なので、もっと馬琴の世界に近づけるように頑張ります。2019/03/26