新潮日本古典集成
南総里見八犬伝〈12〉

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 493p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784106203947
  • NDC分類 913.56
  • Cコード C0393

内容説明

毛野は五十子城を一挙に攻め落とす。もはや管領方に再戦の動きはなく、里見軍は稲村城に凱陣する。文明十六年六月一日、扇谷・山内両管領と里見義成は誓書を交換し、和睦会盟を行う。八犬士はそれぞれ城主となり、義成の八人の姫君を娶る。房総に、平穏が訪れた―。時は流れ、富山に隠棲した八犬士の庵を子息たちが訪ねた。八犬士は、先君父子の余徳が衰え、里見家に内乱の兆しがあると告げ、子息たちに処すべき道を諭すや忽然と姿を消した…。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Willie the Wildcat

58
第177回-180回。表層は勧善懲悪も、深層で問いかけるヒトの在り方。霊玉などの神秘性が前者、ヽ大が口にした「阿耨多羅三藐三菩提」が後者。最後の「痣の形の意味」の件が、全てを物語る!村雨の返却と桐一文字の大刀が暗喩する悲願、そして180話の長い旅路が滲む八犬士の短歌。『小説真髄』での批判、難しいことは分からないが、兎にも角にも、面白かった♪巻末で濱田氏が触れた『版木』。購入した著作館の八犬伝が、全巻で第93回までしかカバーされていない謎も究明できずじまい。迷宮入りも、八犬伝らしさかな。 2025/04/10

shunkichi

1
ああ、終わってしまった。この巻でも音音婆さんのダイハードな活躍がすごい。犬仕とくらべて、八徳にこだわらないためか、思い切りがよいようにも感じる。あと、何かと仏会が多いのを、馬琴が気にしているところがちょっと可笑しかった。特にこの巻は戦いもないもんなあ。犬士たちは、近代・現代的な価値観で生きてないので、(八徳中心)嫁もくじ引きで決め、さっさと仙人になっちゃったり、八徳がなくなった里見家はすぐに滅んじゃうところまで書くのすごい。まあ、犬士といえでも、自分の子に、「もう殿様よくないから、家来やめて他へいこう(意2013/04/10

りょく

0
ようやく大団円。 小さい頃から大好きだった八犬伝。 原文で読みたい!という夢を叶えました。頑張った、私。 まだまだ勉強不足なので、もっと馬琴の世界に近づけるように頑張ります。2019/03/26

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/319444
  • ご注意事項

最近チェックした商品