内容説明
犬阪毛野はついに仇討を遂げ、犬塚信乃は五十子城を攻め落として苛政に苦しむ民を救った…。里見義実の危機に、神童犬江親兵衛が忽然と姿を現す。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Willie the Wildcat
51
第94回-103回。孝嗣の義と、射った弓矢の示唆。意義であり粋。戌孝、民の解放と置手紙!「勝殺を退けて化育を天地」、全てを物語っている感。勝殺=無限ループ。軸も無く、右腕のいない定正の”動揺”は想定範囲。普善村の廃墟神社で巣藤が見つけた金のなる木!?妙椿の妖術?狙いは何か?里見家との因縁とは何か?雷雨、里見家の死体が消え、地下道も消えた。女神様、嵐、空から兵?伏姫vs.妙椿。老臣・辰相、覚悟の”義実の伝言”。そして真打・仁が満を持して降臨!素藤の”毒”が呼び水となり、無限ループが引き金となる。2025/03/11
shunkichi
1
犬士の中で一番キャラがたってるのは毛野かな。今回は道節が怒りまくりだった。途中、犬士がでてこない分、素藤の関連の話は怪談みたいな話が多くそれはそれで楽しかった。烏滸の語源になるほどと思い、また、疫鬼と木精との会話、八百比丘尼の妖術、伏姫がもたらす暴風雨などけっこう奇也りな話が多くて楽しかった。「幽冥のことはありと思えばあり、なしと思えばなし」と、義実はおっしゃっておられたが、幽冥のことだらけぞ。あと半分も読んだので、最初は?だった腹を切る気持ちも少しわかるようにはなってきた。自分はしないしできないが、ちょ2013/03/22