感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ユーリ
9
清盛さんと後白河さんのやられたらやり返す合戦激しすぎ。そこに源氏が加わってカオスになってきたところで上巻終了。2014/05/09
keint
6
この平家物語は八坂本系の120句本(1巻10句構成の計12巻)のため、覚一本とは物語の配列が違うなどの差異があるが、基本的な話の流れは同じである。かの有名な冒頭から、以仁王の挙兵と鎮圧、源頼政の自決までを仏教や故事を交えてリズミカルな文体で描いている。2019/10/04
night runner
1
麻生中に。 20代の頃に読んだけど、もう一度読みたくて、前々から旅行などのお供にしていた。 活字を目で追って読んでいると、自然に声がでてきてしまう感じ。 朗読の要素も加わり、内容と相まってスリリングで重厚でストーリーぐいぐい。変わらない魅力があった。 やはり、すごく面白いと思う。 西日本は平家、東日本は源氏と言う松ちゃんに妙に納得したりして。 大河『平清盛』をまた観ようと思う。 2018/03/17
ターさん
0
勉強会の課題図書。去年の12月から読み始めた。若い頃は読めなかった古典を年齢を重ねると読めるようになる。不思議なものだ。せっかく読むのだから、じっくり読みたい。まず、この新潮日本古典集成で読み、古典の原文に接する。次に講談社学術文庫の〈現代語訳〉詳細な〈語釈〉興味深い〈解説〉を読む。新潮社は「百二十句本」、講談社は「覚一本」ほぼ同じなのだが、読み進めると違いが分かる。どちらに何があって、何がないのか---。『平家物語』を読むということが目的なので問題ない。物語の様々な感想は、講談社の読後に語ることにする。2025/01/21
タロウ
0
まだ武士の時代が予見されていない院政時の物語として読むべきという解説に納得。権力争いに加わる平家。仏教思想が支配的で比叡山や興福寺の力も絶大。清盛の長男、重盛が死んだことが平家にとってやはり不幸の元になったか。宗盛は頼りなさそう。義王の章で無常観の話も出てくるが、まだこの上巻ではそれよりも権力闘争が語られていた。源頼政は詩の名人ですごい人だと見ていたが最後謀反を興して破れ死んだ。また平安時代は死刑がなされていなかった(仏教の影響だろう。古代中国とは大違い)が、また武士の世になって復活してきたことも知った。2021/12/18