新潮新書<br> 酒鬼薔薇聖斗は更生したのか―不確かな境界

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酒鬼薔薇聖斗は更生したのか―不確かな境界

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  • サイズ 新書判/ページ数 208p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784106110887
  • NDC分類 327.8
  • Cコード C0236

出版社内容情報

犯罪の軽重にかかわらず、罪を犯した少年に再犯をさせないこと。それが日本の更生保護政策の最優先課題だ。では、一九九七年に神戸連続児童殺傷事件を起こした「酒鬼薔薇聖斗」は本当に更生したのか。再犯の恐れは消えたのか。その境界はじつに不確かなものだ。事件の記録をゴミ扱いした裁判所の無関心からメディアと社会の変容まで、少年事件を追い続けるジャーナリストが、無数の「少年A」たちのその後を問う。

内容説明

犯罪の軽重にかかわらず、罪を犯した少年に再犯をさせないこと。それが日本の更生保護政策の最優先課題だ。では、一九九七年に神戸連続児童殺傷事件を起こした「酒鬼薔薇聖斗」は本当に更生したのか。再犯の恐れは消えたのか。その境界はじつに不確かなものだ。事件の記録をゴミ扱いした裁判所の無関心からメディアと社会の変容まで、少年事件を追い続けるジャーナリストが、無数の「少年A」たちのその後を問う。

目次

プロローグ
第1章 酒鬼薔薇聖斗は更生したのか―国が考える「絶対必要条件」
第2章 なぜ司法は事件記録をゴミあつかいしたか―裁判所という「閉じた世界」
第3章 酒鬼薔薇と永山則夫は何が違うか―「実名」が消えた少年事件
第4章 精神鑑定はなぜトレンド化したか―「発達障害」の多用が産む誤解
第5章 SNSは少年事件をどう変えたか―「正義」がネットリンチに転じた時
第6章 国はなぜ実名報道を許したか―政治に翻弄される「特定少年」
第7章 少年とはだれなのか―ばらつく「少年」像と社会の違和感
エピローグ 少年の更生とは 不確かな境界

著者等紹介

川名壮志[カワナソウジ]
1975(昭和50)年、長野県生れ。2001(平成13)年毎日新聞社に入社。初任地の長崎県佐世保支局で小六女児同級生殺害事件に遭遇する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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skunk_c

69
以前にこの著者の少年法関連の岩波新書を読んでいて、かなり学ぶべき点が多かった記憶があるのだが、本書ではなんだか著者自身の「迷い」のようなものを感じてしまった。後半にそもそも「少年」の扱いがどう変わり、また制度において齟齬があることなどを詳しく取り上げていて、著者らしい社会派的な視点が見られるのだが、それと書名の「すわり」が悪い気がする。前半に酒鬼薔薇聖斗こと少年Aの話題を取り上げているのだが、その行為自体を許しがたいとする著者の心情が、更生という少年法の目的とぶつかってしまっているように感じたのだ。2025/06/09

HANA

64
もう前世紀の話になるのか…酒鬼薔薇事件が起きた時の社会が狂奔したような日々は今でも思い出せる。本書はそんな酒鬼薔薇聖斗事件を足掛かりに、少年犯罪を紐解いた一冊。著者が新聞記者のためか、報道やマスコミ関係の記述が多い気がする。今では有名無実化しているように感じるけど、ネット以前には国とマスコミの様々な葛藤があったのであるな。他にも最近のトピックなら酒鬼薔薇事件の記録破棄と裁判所の風土、精神鑑定とそれの多用による弊害、変化する成年年齢等、社会と少年犯罪の関りを考える上で避けては通れない話ばかりで実に面白い。2025/06/24

k sato

19
「少年」とは、「成人」とは。政治、司法、SNSに翻弄される少年犯罪。犯罪の動機、判決、世論の反応の変遷を、新聞記者が鋭く切り込んだ。精神疾患のある14歳だろうが、人を殺めたら犯罪だ。犯罪少年に「更生」という希望を見出そうとする司法。それは、脳科学的に見ても、決定的な根拠は見いだされていない。酒鬼薔薇聖斗の登場に動揺した社会。政治犯や非行とは異なる犯罪少年だった。いまだに社会は動機の理解に苦しむ。脳の未熟さがもたらした少年特有の性的サディズムという衝動。子どもは保護される権利はあっても、人を殺める権利はない2025/07/13

あられ

10
更生したのか、の問に、犯罪は犯していない、としか答えられない。たぶん世間のどこかでひっそりと生きているのだろう。少年の可塑性を考慮して顔写真も名前も公表されない原則が、ネットでは簡単にさらされている。だが、個人が発信できる状況では止めようがない。問題だと思うが。山口二矢、永山則夫を例にあげつつ、時代を考慮しつつ、考察されている。題名から想像するならば、酒鬼薔薇聖斗の現在の状況を報告されるのかとも思ったが、それはできない相談だわな。。。2025/06/01

みじんこ

7
タイトルの酒鬼薔薇の話は序盤で、実名・匿名報道や少年と大人をめぐる「不確かな境界」の方がメイン。アーバンギャルドの「少年Aもいまじゃ中年Aさ」の歌詞を思い出す。実像が分からないがゆえのイメージの肥大化はなるほどと思う。事件記録の破棄、裁判所としては普通の対応だったのだと思うとともに、この事件が未だに人々の記憶に重大な出来事として残っている&本当に更生したのか不安が残るがゆえの批判があったのだろう(再犯をしないことが更生の定義とすれば確かに更生しているのだろうが)。少年法の理念等も含め、考える材料となる。2025/05/31

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