出版社内容情報
科学の進歩は〝論文〟にあり! 「ネイチャー」や「サイエンス」など世界的学術誌に掲載される最新の科学論文から、「毎日100報以上チェックする」という脳研究者が厳選。アルツハイマー治療、タコの利き足や母乳の意外な役割、幸福の条件など、その研究の「どこがすごいのか」「何が新しいのか」「どう役に立つのか」を丁寧に解説。長寿のヒントから最新AIまで、知的好奇心を大いに刺激する万能理系コラム!
内容説明
科学の進歩は“論文”にあり!「ネイチャー」や「サイエンス」など世界的学術誌に掲載される最新の科学論文から、「毎日100本以上チェックする」という脳研究者が厳選。アルツハイマー治療、タコの利き足や母乳の意外な役割、幸福の条件など、その研究の「どこがすごいのか」「何が新しいのか」「どう役に立つのか」を丁寧に解説。長寿のヒントから最新AIまで、知的好奇心を大いに刺激する万能理系コラム!
目次
第一章 長寿のヒント
第二章 生物のふしぎ
第三章 最先端科学の意外な発見!
第四章 「定説」を疑え!
第五章 幸福へのカギ
第六章 究極の思考実験
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
trazom
115
池谷先生が「週刊新潮」に連載されたコラムを集めたもの。「すごい科学論文」というタイトルが適切だとは思わないが、毎日100本以上論文をチェックするという池谷先生が、医学・薬学・生物学を中心として、一般人でも分かる形で研究の面白さを紹介してくれるエッセイとして、楽しく読むことができる。社会学や認知・心理学的なトピックスや最新AIに関する話題も多く、科学的な充実感には乏しいが、だからこそ、読みやすいのかもしれない。また、アルカン、ワーグナー、ポリーニ氏の話題なども登場し、先生の音楽好きな一面も垣間見れた。2025/08/13
tamami
75
池谷裕二さんは、脳科学の専門家として以前から著作に親しんできた方だが、最近は分野を広げて科学全般、殊にAIに関する著作も出されていて、当方の自然科学の関心分野も広げられている次第。本書も取り上げている題材は生命科学分野を中心に、最新の科学研究の成果を幅広く紹介している。週刊誌のコラムとして執筆された由、一話一話まとまっていて読みやすい。最終章では最新のAI研究に話題が及び、ChatGPTも話題にされているが、その能力を構成する要素には、西欧白人文化が大きな割合を占めているとの指摘もあり、複雑な思いを抱く。2025/05/29
樋口佳之
44
ご紹介感謝です。興味深く読み終えました。/アフリカではチンパンジーが駆虫薬として薬用植物を経口服用することが知られていますが、塗り薬としての利用を発見したのは、今回が初めてです。アカルクニンは、現地の人々は薬用植物として利用しています。オランウータンも薬効成分が含まれていることを知っているのでしょうか。/薬効成分があると言う事を文化として継承しているのだと思うのですが、これこそ人間唯一の特質と言える事がどんどん減ってしまっている。自ら火を起こして、その火の利用位しか残って無いのでは?2025/09/11
d2bookdd
24
生物系の論文からの、AI系も含めて、最新トピックを面白く知れました。目利きが凄いのか、読んでいる量が凄いのか、飽きないトピック多数でした。2025/09/22
テイネハイランド
24
池谷さんの本を読むのは多分5冊目。週刊新潮での連載コラム「全知全脳」をまとめた本なので、雑誌でスキマ時間に読むににはちょうど良いのですが、一冊の科学エッセイ本としてみると内容があっさりしすぎていて(科学論文の簡単な紹介にとどまっています)すこし物足りないかなとおもいました。内容紹介は控えますが、【AIが見抜く「未来の遺伝疾患」 】【クジラとフクロウに学ぶ失明治療のヒント 】【タコとヒトの「奇妙な睡眠」】【睡眠中の反応を実験 】【日本人が「魚にウルサイ」のは本当か 】などを特に面白く読みました。2025/08/22
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