出版社内容情報
百田 尚樹[ヒャクタ ナオキ]
著・文・その他
内容説明
世の中、「わかっちゃいるけどやめられない」ことは多いらしい。党利党略に走る政治家、大上段に構えるメディア、死刑囚の人権を擁護する人々、マスク依存症、行き過ぎたオンライン化…頭を捻るようなことが、平然とまかり通っている。でも、人は皆、愚かでマヌケで、だからこそ愛らしい生き物なのかもしれない―。自らの「業」も認めるベストセラー作家が、世を騒がせた様々な事件から「人間の業」の深さを看破する。
目次
第1章 世に阿呆の種は尽きまじ
第2章 コロナというバカ発見器
第3章 図々しいにもほどがある
第4章 友愛の限界
第5章 現実は時に想像力の先を行く
第6章 正義の味方は厄介だ
第7章 この美しき世界
第8章 納得いかん
第9章 渡る世間は反面教師ばかり
著者等紹介
百田尚樹[ヒャクタナオキ]
1956(昭和31)年大阪市生まれ。同志社大学中退。放送作家として「探偵!ナイトスクープ」等の番組構成を手掛ける。2006年『永遠の0』で作家デビュー。『海賊とよばれた男』(第十回本屋大賞受賞)等著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
- 評価
購入済の本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
186
百田 尚樹は、ほとんどの作品を読んでいる作家です。「百田尚樹チャンネル」メールマガジンシリーズ、第四弾読みました。著者に共感する内容も多いですが、故安倍元総理を超一流の政治家と評する著者の考えには相容れません。 暗殺されたケネディ大統領のように美化する動きもありますが、私に言わせれば自業自得です。 https://www.shinchosha.co.jp/book/610961/2022/11/03
えっくん
38
★★★★☆「偽善者たちへ」「バカの国」「アホか。」に続く三面記事シリーズ第4弾として、超辛口ご意見番である著者のメルマガより加筆修正し転載されたものです。不当な要求を突きつける人、身勝手で自己中心的な人、自分の立場をわきまえない偽善者など、それにしても著者本のネタが尽きないほど世の中は不可解な人々で溢れているのですね。そんなチン事件も満載ですので、人間の業とは果てしなく深いものです。著者の歯に衣着せぬコメントにはスカッと共感できる面も沢山ありますが、体たらくな政治家たちにもガツンと言ってほしいものです。2022/11/19
GAKU
34
面白く読めました。世の中には色々なアホがいますね。2024/08/03
金吾
30
さらりと読めます。犯罪者の人権を守る風潮は私も疑問に感じる時が多いです。2024/03/15
薦渕雅春
29
著者が週に一回メルマガで発行している「ニュースに一言」の原稿をまとめたもので本著が第四弾。『偽善者たちへ』は読んでた。本著のテーマは「業(ごう)」で仏教やバラモン教の「カルマ」に由来するという。「理性によって制御することができない心の働き」という意味になっている。頭ではいけないことと理解していても、その行為を止めることができないとき、私たちはそれを「人間の業」と呼ぶ、と。わかりやすくいえば「わかっちゃいるけどやめられない」というやつだ、とも。印象に残ったものは歩きスマホの女性が電車にはねられたというもの。2022/12/08