新潮新書<br> 中国「国恥地図」の謎を解く

個数:
電子版価格
¥677
  • 電書あり

新潮新書
中国「国恥地図」の謎を解く

  • ウェブストアに2冊在庫がございます。(2024年04月25日 22時07分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 新書判/ページ数 239p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784106109270
  • NDC分類 319.22
  • Cコード C0225

出版社内容情報

海洋進出、覇権主義――すべての起源は、この地図だった! 僅かに現存する二枚をカラー公開。

内容説明

かつて中国が列強に奪われた領土、すなわち「中国の恥」を描いた地図があるという。その名も「国恥地図」。その実物を手にした筆者は唖然とした。国境線は近隣十八か国を呑み込み、日本をはじめ三か国を切り取り、南シナ海をほぼ囲い込んでいたのだ。こんな地図がなぜ教科書に?誰がなぜ作らせた?なぜ図面に「日本語」が?―執念の調査と取材で数々の謎を解き、中国の領土的野望の起源を明らかにする。

目次

第1章 香港返還後の「国恥地図」ブーム
第2章 小学生の地理教科書に「国恥地図」
第3章 もう一枚の「中華国恥図」が描く南シナ海
第4章 蒋介石が始めた「国恥」教育
第5章 国恥地図になぜ「日本語」が?
第6章 地図には「美」と「科学」と「主張」がある
第7章 金港堂と上海商務印書館による「合併」教科書
第8章 社長暗殺とその後の「国恥地図」
第9章 見るべき五つの国恥地図
第10章 「貧しいときは我慢し、富んだときに復讐する」

著者等紹介

譚〓美[タンロミ]
東京生まれ。作家。慶應義塾大学文学部卒業。元慶應義塾大学訪問教授。革命運動に参加し日本へ亡命後、早稲田大学に留学した中国人の父と日本人の母の間に生まれる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まーくん

90
手許に『中国地図冊』という中国の地図帳(初版1966年の第4版79年)がある。81年、北京で求めたが、南海諸島の頁を見て驚いたのを覚えている。南海(南シナ海)全域を国境を著す紫色の破線で囲い込んでいた。所謂、九段線でしょうか?当時は地図の主張を担保する軍事力もなく、口だけでしたが、何故このような破天荒な主張が出来るのか疑問に思いました。その根拠が本書に示される国民党時代に作られた「国恥地図」で、大清帝国の最大版図を基準に、そこからの失地を示したもので、華夷思想に基ずく冊封体制まで反映されているようです。 2022/08/17

あたびー

38
新聞の書評を読み図書館で。20世紀初頭からWWII期間中に中国国内で発行された所謂「国恥地図」とは、清朝以前に中国が領土及び準領土である朝貢国としていた範囲(広大!)を示し、「いついっかどこそこに取られた」という恨みを事細かに記した地図。本書はこの地図の成り立ちと、現在までの中国地政教育への影響を解読解説しています。日本の侵略を受けた当時一般庶民の愛国意識が大変希薄で、それを危ぶんだ蒋介石が国民を奮い立たせるために利用したらしい。途中地図の大本が日本の出版社によるものというあたりも興味深かった。2022/04/05

Ted

5
'21年10月刊。△タイトルの国恥地図とは、支那が潜在意識下で自国領だと勝手に夢想している領土を「諸外国から奪われたもの」と一方的に解釈して描いたデタラメな地図のこと。支那が列強により半植民地状態に置かれていた国家危急存亡の時代にはこんなものでも無知蒙昧な人民に愛国心を植えつける教育的効果の点では多少の意味があったのかもしれないが、先進国への強請りと恥知らずな模倣のお陰で漸く大国になれた途端、これを“根拠”に領土領海の分捕りを図るとは盗人猛々しいにも程がある。朝鮮やベトナムが敢えて漢字を捨てたのも肯ける。2022/02/24

まうやお

4
「国恥地図」とは中国が本来はこうあるべきだという考えから作られた地図。教育されていて国民に刷り込まれていて、どうやら最近の中国の動向はこの地図を基盤になされている様子。 これを書いている現在、ロシアがウクライナに侵攻しています。プーチン大統領の言動を見るとロシアにも「国恥地図」にあたる目標とする概念のようなものがあるように思えます。2022/03/02

くらーく

4
労作ですね。ほとんど証拠が残っていない2枚の地図から、現在の中華人民共和国の行動へ結びつけると。調べれば調べるほど、根拠が薄弱だし、1世紀前のシナの途上国っぷりが惨めですな。だからこそ、国の恥として、小さな子供に刷り込む。。。だめですよね、こういうのを教育に使うのは。現実逃避のために、他国に敵愾心を持たせるのは禍根を残します。蒋介石は、日本と縁が深かっただけに残念ですな。 ま、今の中国共産党は、そのような経緯を知った上で利用しているのでしょう。ただ、他の資料とも照合しないと、何とも言えませんね。2022/01/29

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/18710419
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。