新潮新書<br> 財務省の「ワル」

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新潮新書
財務省の「ワル」

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  • サイズ 新書判/ページ数 202p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784106109164
  • NDC分類 317.24
  • Cコード C0236

出版社内容情報

次官のセクハラ、公文書改ざん、ノーパンしゃぶしゃぶの源流は「ワル」文化だった。霞が関の「財務省」における立身出世の物語。

内容説明

霞が関のトップエリートが集う財務省。そこでは「ワル」と言えば、いわゆる「悪人」ではなく、「やり手」という一種の尊称になる。しかし、事務次官のセクハラ、国税庁長官の公文書改ざんなどで、“省庁の中の省庁”に巣くうワル文化はもはや崩壊待ったなしだ。求められてきた「勉強もできるが、遊びも人並み以上にできる」タイプとは?出世の条件とは?―当代一の財務省通が「ワル」たちの内幕を明かす。

目次

第1章 ワルの源流
第2章 出世の三条件
第3章 浪人は次官への近道―挫折を知らない集団とは本当か?
第4章 灘・麻布出身者がトップになれない理由
第5章 コロナ禍で本質を問われる財政再建論
第6章 「黒田バズーカ」の光と影
第7章 財務省の理系迫害
第8章 辞め急ぐ財務官僚

著者等紹介

岸宣仁[キシノブヒト]
1949(昭和24)年、埼玉県生まれ。ジャーナリスト。東京外国語大学卒。読売新聞経済部で大蔵省や日銀などを担当。財務省のパワハラ上司を相撲の番付風に並べた内部文書「恐竜番付」を公開したことで知られる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Sam

48
内容は帯に書いてある通り。昔からある大蔵省本と大差なし(たぶん)。それよりも、財務省に限らず日本の官僚制度がこれ以上もたないことがわかってきている中でどう制度設計し直すべきかという問いへの答えを論じて欲しかった。どこかの識者が言ってたように人数を半分にして給料を倍にすべきか?米国流の「リボルビングドア」(人材が官民を行ったり来たりすること)には一言触れられているが日本で普及するかどうかは未知数であろう。2021/08/17

さきん

32
著者は財務省人事マニアで、意外にも浪人や留年が多いことや、灘、麻布出身が少なく、開成出身が多いこと、席次は一番以外で、旧制高校や東大の寮のバンカラな気風を引っ張っていることを指摘。度々の不祥事を生む文化をワルと形容する。MMTを肯定的ではないものの否定的でもなく、紹介してくれたことに驚き。女性や非東大出身も増えてきていて、また文化も変わっていくのではと締めくくり。2021/09/14

drago @名人戦堪能中。

28
日本のトップ頭脳である財務官僚の武勇伝を期待したが、それほどでもなかったなぁ…。 ◆それよりも、「現代貨幣理論(MMT)」⇒自国通貨建てで国債を発行する限り、財政破たんは怒らない…というセオリーと、財政規律を重んじる財務省哲学との対比が興味深かった。 ◆国と地方自治体の借金は合計で1,200兆円。国内GDPの2年分。 財政破綻を起こさずに、果たしてこのコロナ危機を乗り越えられるのだろうか…。 ☆☆2021/10/20

金吾

19
ワルを尊ぶ雰囲気はよく理解できます。背景には庇護された集団における児戯であり、真のワルにはなりえないと思います。なので想像できる逆境には強く、想像できない話には言い訳をして対処できないと思います。2023/12/12

キクマル

16
なかなか面白い新書でした。自分が警備をしている銀行には財務省出身者も居ますので、勉強になりました^_^2022/02/21

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