内容説明
炎上したいわけではない。でも、つい言いたくなる。みんなが当然のように信じている価値観や正論って、本当にただしいのだろうか、と。いつの時代も結局見た目が9割だし、観光名所はインスタの写真に勝てないし、血がつながっているから家族を愛せるわけじゃない。“目から鱗”の指摘から独自のライフハックまで、メディアや小説など多方面で活躍する著者が「誰の味方でもない」独自の視点を提示する。
目次
第1章 炎上したいわけではありません(みんな乙武さんがうらやましかったのか;東京に人を呼ぶには;観光客として日々を過ごす ほか)
第2章 意外と悪くありません(テレビは意外と面白い;読解力より文章力を磨いたらどうか;「疑似的な出自」を気にする社会 ほか)
第3章 誰の味方でもありません(「HINOMARU」批判は空疎だ;大阪で地震に遭遇した;会うことは無駄ではない ほか)
著者等紹介
古市憲寿[フルイチノリトシ]
1985(昭和60)年東京都生まれ。社会学者。慶應義塾大学SFC研究所上席所員。日本学術振興会「育志賞」受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
absinthe
235
社会学者が書いたエッセイというので喜んで手に取ったが。だいたいどこかで見たような切り口になってしまい、自分にはあまり面白くなかったかな。注意が散漫な時に読んだのがいけないのかもしれない。誰の味方でもないというスタンスだと、かえって鋭いことが書けないのかな。さすがにエッセイとして書こうとしたので、それなりに面白い観点はないではないんだけれども。2020/08/09
いつでも母さん
192
正論が正解とは限らない。正論を振りかざすと周りにはだれもいなくなりますよね。頭にスーッと入ってきた古市さんの言葉たち。嫌な人と付き合うコツがお気に入り。「嫌な人」とは「会わない」のが一番(笑)だから・・「嫌な人」をサンプルと思えばいい。これだ!味方は一生味方とは限らない・・確かにね。でも、一生味方でいてくれる友がいるのを感謝する私。ほんと有り難い。週間新潮に載せたエッセイのその後もあって面白く読んだ。はじめにとおわりにも好い。2019/06/30
やすらぎ
163
みんな何だかイライラしている。誰の味方でも誰の敵でもありません…というスタンス。その立ち位置が一番安定しているのかも。古市氏は冷めた目線という印象があるけれど、感情や世間に流されないからそう感じるのかも。テレビにおける発言力は総じて強い。その人の存在を越えて発信される。コメンテータはそこに酔いしれているが、表面的な正論を煽ってはいけない。その違和感を感じ、テレビから離れていく人は多いはず。そして私は本を求めてる。冷静に黙考し、現実を受け止め理想を描きながら読る進める。感情の暴走からはストレスしか生まない。2020/08/29
Emperor
115
いつも通りのヒット&アウェイ。もうファンすぎて古市さんの言ってることがどれだけエッジがかかっていようが受け入れられるようになってきた。なんか、クラゲみたいな人ですよね。2019/05/31
ままこ
103
古市さんの声がそのまま読んでいて聞こえてきた。週刊新潮に掲載されたものに後日談を加えた自論と見解のエッセイ。古市さんは大のチョコレート好きなのか。「気にしたときに呪いは始まる」とその後日談には深読みし過ぎの部分もあるけど成る程と思える部分もありゾッとした。おすすめ観光アイランドルミナには行ってみたいな。2019/10/09
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