新潮新書<br> 原爆 私たちは何も知らなかった

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原爆 私たちは何も知らなかった

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  • サイズ 新書判/ページ数 255p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784106107825
  • NDC分類 559.7
  • Cコード C0222

出版社内容情報



有馬 哲夫[アリマ テツオ]
著・文・その他

内容説明

私たち日本人は、「アメリカが原爆を作り、日本を降伏に追い込むためやむを得ず使った」と聞かされてきた。しかし、これは完全な虚構である。原爆は、アメリカ、イギリス、カナダの共同開発だ。しかも使う必要がなかったにもかかわらず、戦後の国際政治を牛耳ろうとする大統領らの野望のために使われた。その後の核拡散も彼らの無知と愚行が原因なのだ―公文書研究の第一人者が膨大な資料をもとに示す、驚愕の真実。

目次

1 原爆は誰がなぜ作ったのか(アインシュタインの手紙から始まったのではない;アインシュタインはシラードに依頼された;アメリカは原爆をプロパガンダに使った ほか)
2 原爆は誰がなぜ使用したのか(アメリカだけで原爆の使用を決定したのではない;重要なのはどのように使用するかだった;原爆の使用よりも国際管理、情報公開、資源独占が議論されていた ほか)
3 原爆は誰がなぜ拡散させてしまったのか(原爆投下は始まりだった;ボーアはソ連を入れて国際管理にするよう両首脳に訴えた;閣僚たちがボーアにチャーチルを説得させようとした ほか)

著者等紹介

有馬哲夫[アリマテツオ]
1953(昭和28)年生まれ。早稲田大学社会科学総合学術院教授(公文書研究)。早稲田大学第一文学部卒業。東北大学大学院文学研究科博士課程単位取得。2016年オックスフォード大学客員教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

雪月花

53
原爆の開発にはアメリカのみならず、イギリスとカナダまで関わっていたこと、しかも原爆を実際に使うことでドイツやソ連を威嚇する目的もあったと知り愕然とした。英米加の3国が自分たちは原爆を作るけれど、他の国には作ることができないようにウランを独占する協定を作ったり、利己的な人間の狡猾さが垣間見える。そしてルーズベルトの死後、大統領になったトルーマンが人権的偏見と真珠湾攻撃の復讐のために日本に原爆を無警告で落とす結果となり、いろいろな不運な巡り合わせが重なったことも広島・長崎の悲劇につながった。衝撃の一冊。2022/09/13

南北

48
アメリカが単独開発したとされてきた原爆がイギリス・カナダも含めた3か国の共同開発であることが公文書の分析から明らかにされる。当初はドイツに対するものだったが、トルーマンが大統領に就任してから日本に使用されるようになっていく。皇室維持条項(国体護持)を条件として交渉を進めていけば原爆を使用する必要がなかったのに、トルーマンが人種偏見と思い込みから日本に対する復讐として原爆使用に突き進んでいく様子には恐怖を感じた。また日本がポツダム宣言で「天皇の統治の大権」を放棄しない回答をしていたのも興味深く感じた。2022/10/11

まーくん

44
日本への原爆投下はいかに決定されたか?上陸作戦での米兵犠牲を避けるというのは建前。戦後を睨んだソ連牽制が真意。著者は米英加の公文書に取組み、その内実を探る。ルーズベルトの死後、後継トルーマン大統領とバーンズ国務長官の政治的短慮(ソ連を威嚇)により、警告なしの都市への投下という最悪の選択になった経緯が明らかに。軍責任者スティムソン陸軍長官が最後まで不使用、少なくとも都市への使用を避けようとしていた事実も。結局、ソ連を国際管理体制に取り込めず、戦後の核軍拡を招く。有能なスタッフと暴走する大統領。どこかにも??2018/10/12

軍縮地球市民shinshin

23
原爆はアメリカ単独で行ったのではなく、イギリスとカナダも加わっていた。開発当初から研究者は原爆の恐ろしさを熟知しており、拡散を防ぐために国際管理体制を敷くよう主張していた。原爆を落とさなくても日本に対しては「皇室維持」を許すとさえ言えば降伏する事は米は知っていた。原爆を落とすにしても当初は、無人島や都市でも軍事拠点を狙って、警告を発してから、など色々な案が米にはあったが、トルーマン大統領とバーンズ国務長官がみんな却下していた。その理由は戦後のソ連へのけん制。2019/11/20

マイケル

14
英国とカナダが原爆開発に関わったことを明確に示している点が新しい。原爆投下によって戦争が終わったとされる話が、後付けのプロパガンダであり、実際は違う事が書かれていますが、一度浸透してしまった事をひっくり返すのはやはり難しいと思います。本書を読むと途中では都市の真ん中の一般住民の住む密集地へ投下しない案もあったが、結局はトルーマンの日本人(ジャップ!)への人種差別が決めてになった感じです。不幸としか言いようがありません。そして、ポツダム宣言の他国首脳分も全てトルーマンが署名したなんて驚き。2019/11/13

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