出版社内容情報
「海の民」の正体とは? 『日本書紀』と考古学の成果を照合して到達した、驚きの日本古代史!「縄文ネットワーク」と「海の民」の正体とは? 「神武天皇は実在していないでしょ?」。そこで立ち止まってしまっては、謎は永久に解けない。『日本書紀』と考古学の成果を照合して到達した、驚きの日本古代史!
関 裕二[セキ ユウジ]
著・文・その他
内容説明
神武天皇、卑弥呼、神功皇后…。実在したのか定かでない人々のことをあれこれ考えて何になる、と思うなかれ。古代史の常識は遺跡の発掘など考古学の進展により日々改められており、その常識に沿って『日本書紀』を虚心坦懐に読んでみると、様々な謎が解けてくる。縄文時代から脈々と築かれたネットワークを司り、ヤマト建国の背後で暗躍した海の民の存在とは?歴史作家・関裕二が問う驚きの日本古代史。
目次
第1章 ヤマト建国三つの奇跡
第2章 纒向ではなく橿原に陣取った神武の謎
第3章 奴国の末裔・阿曇氏と天皇家の秘密
第4章 縄文から続く海人の歴史とその正体
第5章 神功皇后と卑弥呼、台与
第6章 神武天皇と南部九州
著者等紹介
関裕二[セキユウジ]
1959(昭和34)年、千葉県柏市生まれ。歴史作家。仏教美術に魅せられ奈良に通いつめ、独学で日本古代史を研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
aloha0307
15
日本という国家の成立過程、ヤマト建国(昭和のとき教わった 大和朝廷 のこと?)は今だに曖昧なのだそうだ。日本書紀など公式歴史書は天皇家の歴史礼賛のための創作で信用できない...この通説に筆者は正面から切り込む。各資料を読み込んだうえで、何故か(意図的に?)言及されることがない”九州”の勢力、そして海の民に注目するとかなり視界が開けますね。邪馬台国=ヤマト ではなさそう。卑弥呼の後継 壱与が神功皇后だとは、大胆な推理~but説得力あるなあ...2018/08/05
fseigojp
14
結構、考古学的知見が取り入れられていた2018/05/20
Tadashi Totsuka
4
関裕二さんの古代史本を続けて読みました。今回は、神武天皇と卑弥呼。神武天皇は、南九州の海人?隼人に守られていたらし。そして、崇神天皇の時代に疫病が流行して、ヤマトに呼ばれたらしい?橿原の宮に住み、ヤマトの纏向にはいなかったらしい。台与が神功皇后であると書かれています。どうも納得いかないです。もっといろいろの古代史本を読んで探りたいですね。2019/05/09
岸田解
4
キャッチーなタイトルに惹かれて。一つの仮説・推理として面白かった。/「おわりに」で触れられている、もう一つの「謎解き」についても是非、読んでみたい。/しかし、その前にちゃんと『日本書紀』も通読しておかなくては。2018/09/03
乱読家 護る会支持!
3
ヤマト建国の真相を「王家の母系の祖は縄文の海人の末裔」「神武天皇は疫神を退治する役割を期待されて九州から連れてこられた」という仮説からとく。。。 あくまで著者の仮説ですが、考古学の研究結果と日本書紀の違いかだんだんと明確になってきたのでしょう。和をもって尊しとなすの風土、天皇が権力を握らない国の形は、ヤマト王権から続いているのでしょうね。2018/11/08