出版社内容情報
41歳で脳梗塞になった後、僕は僕じゃなくなった!? リハビリ後の困難と克服を描いた最新刊。41歳で脳梗塞になった後、僕は僕じゃなくなった!? 夜泣きにガン見、小銭が数えられず、電話も会話もできない……リハビリ後に悩まされた思いもよらぬ困難と、その克服までを描く。『脳が壊れた』著者最新刊。
鈴木 大介[スズキ ダイスケ]
著・文・その他
内容説明
41歳で脳梗塞を発症。リハビリを重ね、日常生活に復帰した「僕」を待っていたのは「高次脳機能障害」の世界だった!小銭が数えられない、「おっぱい」から視線が外せない、人混みを歩けない、会話が出来ない、イライラから抜け出せないの「出来ないこと」だらけに加えて、夜泣き、号泣の日々。『脳が壊れた』から2年、著者はいかにして飛躍的な回復を遂げたのか。当事者、家族、医療関係者、必読の書。
目次
序章 脳コワさんになった僕
第1章 号泣とパニックの日々
第2章 僕ではなくなった僕が、やれなくなったこと
第3章 夜泣き、口パク、イライラの日々
第4章 「話せない」日々
第5章 「受容」と、「受容しないこと」のリスク
第6章 脳コワさん伴走者ガイド
著者等紹介
鈴木大介[スズキダイスケ]
1973(昭和48)年千葉県生まれ。ルポライター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ホークス
59
2018年刊。『脳が壊れた』の続編。41歳で脳梗塞となり、高次脳機能障害の様々な症状に苦しむ。当事者のレポートだから生々しい。前著では自身を蝕んだ完璧主義と、発達障害の妻への無理解を強く反省していた。高次脳機能障害は、不自由という点で発達障害や鬱病などと共通する。周囲がよく理解して寄り添わないと、本人をさらに苦しめる。著者は貧困問題を扱うジャーナリスト。貧困に晒される人には同様の不自由を抱えた人が多いと言う。取材してきた人の苦しみを自身の体験から再確認する著者は、誠実だし頭が下がる。理解が広がって欲しい。2021/03/25
ネギっ子gen
59
高次脳は回復する。残念ながらそうでない重篤なケースもあるが、そこには絶望ではなく希望がきちんと残されている――とする、当事者の手記。41歳で脳梗塞を発症後、著者を待っていたのは、「高次脳機能障害」の世界。小銭が数えられない、「おっぱい」から視線が外せない、イライラから抜け出せないなど「出来ないこと」だらけに加え、夜泣き、号泣の日々など――。『脳が壊れた』から2年、著者はいかにして飛躍的な回復を遂げたのか。当事者、家族など必読の書。「あとがき」で、著者自身が<目から鱗だったいくつかの関連図書>も選抜紹介。⇒2021/03/17
藤森かつき(Katsuki Fujimori)
58
高次脳機能障害の当事者が書いたというだけあって、なかなか知り得ない当事者側からの心の叫びが聞こえて色々と考えさせられた。ほぼ病前の仕事に復帰できるまでに回復できた著者でさえ、この苦しみよう。そして伴走しようとする者の症状が深刻であることを今更のように思い知らされることになった。「とにかく話しかけてほしいのだ。コミュニケーションに参加するのを諦めないことは、脳コワさんにとって大きなリハビリに繋がる。そして諦めた先に回復はない。」とても参考になった。しかし模索を続けてるけど的確な書籍が見つからないのは困った。2019/12/10
とくけんちょ
56
脳梗塞から、高次脳機能障害から復活?した体験記。いろんな症状を分かりやすい例えで伝えてくれる。どのような状態に陥っているのか、脳のスペックが落ちて、情報処理が滞っている状態は想像できない。やはり経験した者しか知り得ない知見を面白おかしく伝えてくれる。社会落伍者は、作者の言う脳コワさんなのか。2020/09/26
はやしま
52
闘病記というと湿っぽくなりがちだけど、本作の著者は患者当事者でありながらプロのライターらしく、時に面白おかしく工夫して高次脳機能障害についてわかりやすく綴っている。自身に現れた症状のネーミングが秀逸。高次脳機能障害について当事者がこれほど詳細に症状を語っている本は稀なのでは。5章と6章は患者周辺の人々へのガイドであり患者としての提言。症状の詳細も提言も患者の身内として参考になった。他方で自分がうまく伴奏者になれていないことを痛感させられた。帯内にあるように当事者・家族・医療関係者に是非読んで欲しい一冊。2018/03/31
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