新潮新書<br> 「ポスト宮崎駿」論―日本アニメの天才たち

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「ポスト宮崎駿」論―日本アニメの天才たち

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  • サイズ 新書判/ページ数 224p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784106107450
  • NDC分類 778.77
  • Cコード C0274

出版社内容情報

新海誠の『君の名は。』は日本アニメの未来を変えたのか? 新時代を俯瞰する最良のテキスト。

内容説明

新海誠監督『君の名は。』で一挙に“第四次ブーム”に突入した日本アニメ。市場は二兆円規模、海外展開も視野に映画公開がひきもきらない。『攻殻機動隊』の押井守、『バケモノの子』の細田守、『この世界の片隅に』の片渕須直、『アリエッティ』の米林宏昌、『エヴァ』の庵野秀明…多彩な才能を第一線の評論家が徹底分析。日本文化を代表するコンテンツ産業に躍り出た日本アニメの実態を俯瞰する最良のテキスト。

目次

第1章 新海誠―『彼女と彼女の猫』と『君の名は。』のあいだ(本人も戸惑う二五〇億円;プライベート・アニメにはじまる ほか)
第2章 映像実験と躍動感のドラマ―押井守・今敏・細田守・庵野秀明、そして深夜アニメ(原作、過去作品との微妙な関係 押井守;「ひとりよがり」と「独自性」のあいだ ほか)
第3章 ジブリまでの日本アニメ史―凹天、東映動画、虫プロダクション(宮崎駿がやったこと;興行収入ダントツだった宮崎駿 ほか)
第4章 宮崎駿じゃないジブリ―理論家と職人たちの苦闘(もうひとりの巨匠・高畑勲;大きすぎる「社会性」の矢印 ほか)
第5章 新しい日本アニメのために―制作スタイル、オリジナリティ、技術革新を考える(監督と制作会社、それぞれのあり方;『聲の形』を作った京アニの社員監督 山田尚子 ほか)

著者等紹介

長山靖生[ナガヤマヤスオ]
1962(昭和37)年、茨城県生まれ。評論家、歯学博士。SFファンとアニメファンが未分離だった頃から評論活動を始め、『偽史冒険世界』で大衆文学研究賞を受賞。2010年、『日本SF精神史』で日本SF大賞と星雲賞をW受賞。以後16年まで日本SF大賞選考委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

bura

62
宮﨑駿を継ぐものは誰だ?この本が出版されたのが2017年12月、前年に公開された新海誠監督「君の名は。」が大ヒットし「千と千尋の神隠し」の興行収入308億円に次ぐ250億円を記録した。(2020年「鬼滅の刃」の404億円に抜かれる)著者はこの事象を切っ掛けに日本アニメの「これから」を担う監督達、細田守、庵野秀明、片渕須直、米林宏昌らを取り上げ熱く語っている。又京アニの社員制作スタイルや3Dの技術革新についても一考。読み終えてみれば誰がポスト駿の一番手かというより日本アニメの更なる可能性を讃えた一冊だった。2022/10/17

しーふぉ

23
新海誠、細田守、庵野秀明などジブリ前後を絡ませながら書いている。庵野版ナウシカ続編見たいような見たくないような…高畑勲さんが亡くなり新たな人たちの時代になっていくのかな。2019/08/12

タルシル📖ヨムノスキー

21
本書の刊行は2017年。この頃アニメ界はといえば宮崎駿が「風立ちぬ」を完成させて何度目かの引退宣言をした後、2016年には「君の名は」や「聲の形」、そして「この世界の片隅に」が公開されている。いまだに宮崎駿は新作を製作中とのことだが、タイトルにもあるように「ポスト宮崎駿」が誰になるのかは誰もが気になるところ。この本は日本のアニメ史を紐解きながら今後も活躍しそうなアニメ監督をピックアップしている。一番ページを割いているのが新海誠、そのほか押井守、庵野秀明、細田守など錚々たるメンバー。さて天下を取るのは誰か?2023/05/06

calaf

11
宮崎駿ぐらいは名前を知っていたけど、彼の作品でさえほとんど見たことのない私。。。当然、詳細は全くついていけませんでした (大汗) でも、こんな状態で日本はアニメでの海外進出を目指しているのか...本当に?大丈夫なのか???という感じを受けました。。。2018/06/10

ワンタン

8
宮崎駿を軸に、日本のアニメの歴史も振り返りつつ、宮崎駿以降のアニメ作家についてコンパクトにまとめた本。決して無味乾燥ではなく、著者本人の分析や評価もきちんと示されていて、こういう本はお買い得だと思う。ジブリの章を読むと、高畑勲と宮崎駿のアーティストエゴに圧倒される。まるで黒澤明。また、新海誠の章によると、一人でアニメ製作を始めた新海誠は、人海戦術に頼れないため、いかにコマ数を節約できるかを課題とし、そのため、手間を簡略化しつつ満足いく表現を当初から意図的に工夫した、とのこと。これは初めて知った話でした。2019/10/07

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