出版社内容情報
膨大な資料を駆使して、テレビじゃ絶対語らない、「国民的芸人」のスケベで奥深い人生哲学に迫る!
内容説明
鶴瓶こそが“最強”の芸人である―。大物と対等にわたりあう一方で、後輩にはボロクソにイジられる。全国を訪ねて地元の人々と交流した翌日には、大ホールで落語を一席。かくも老若男女に愛される「国民的芸人」の原動力とは何か。生い立ちから結婚、反骨の若手時代、「BIG3」との交遊、人気番組「家族に乾杯」秘話まで、その長く曲がりくねった芸人人生をたどり、運と縁を引き寄せるスケベで奥深い人生哲学に迫る。
目次
第1章 スケベな男(鶴瓶とは“スケベ”である;日本で一番サインをしている男 ほか)
第2章 スケベな芸人人生(ケンカ人生;チンポ丸出しの人生 ほか)
第3章 スケベな家族(オモロイ家族のオモロイ思い出;若き笑福亭鶴瓶の純情 ほか)
第4章 スケベな縁(明石家さんまとのイタズラ;新野新という“ぬかるみ” ほか)
第5章 スケベな哲学(『家族に乾杯』が体現する鶴瓶の思想;鶴瓶噺と私落語と古典落語 ほか)
著者等紹介
戸部田誠[トベタマコト]
1978(昭和53)年生まれ。ライター。ペンネームは「てれびのスキマ」。「週刊文春」「水道橋博士のメルマ旬報」などで連載中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
永野芽郁と田中圭を足して2で割った寺
72
伊藤博文は坂本龍馬を「どこへ行っても受け入れられる性質の人」と回顧した。私は昔から、龍馬とは笑福亭鶴瓶みたいな人ではなかったかと思っていた。本書を読んでその思いを更に強くした。5人兄弟の末子で姉に可愛がられた所も似ている。「出会いの天才」で当代の偉才から名も無き人まで交流している所も似ている(龍馬の海援隊には役者や清国人、佐幕派やスパイまでいた)。実は武闘派なのに暴力の香りが無いのも似ている(鶴瓶はボクシング、龍馬は撃剣)。龍馬の家族に宛てた奔放で長文な手紙は鶴瓶咄に似ている。無敵とはまさに敵がいない事。2017/09/19
リキヨシオ
36
大師匠の立場でありながら若手の芸人にいじらせる。生放送であの部分を露出…しかも2回も!所々「ワルベ」の部分も見せる。それでいて上方落語協会副会長を務め、数々の番組でMCもこなしている。BIG3やダウンタウン、とんねるず、ウンナン、ナイナイ、中居君など誰からも愛される懐の深さ。エロいではなくゲスいでもない「スケベ」な笑福亭鶴瓶はまさに最強の存在である。個人的にはナイナイのラジオで聴いた「叩いたらええねん!お前ら若手が叩けば叩くほど…おカネが入ってくんねん!」をプール付き豪邸で話していたエピソードが秀逸!2017/10/28
ばんだねいっぺい
33
戸部田さん、また、名著を。東北の星だなぁ。買って配りたいぐらい素晴らしい。鶴瓶さんの生き様を凝縮した一冊。わーっと感動して終わるだけではなく、この物の見方や態度を実際に取り入れられたら。2017/08/13
緋莢
31
上岡龍太郎、明石家さんま、ビートたけし、タモリらと渡り合いながらも、後輩の芸人に容赦なくいじられ、時にはジャニーズのタレントに悪態をつかれる事も。一方、「日本で一番サインをしている」と自負し、ロケで一度会った人にも電話番号を伝え、電話がかかってきても面倒くさがらず対応する。老若男女に愛される国民的芸人である笑福亭鶴瓶こそ、〝最強”の芸人なのではないか。運と縁を引き寄せる人生哲学に迫る。2017/11/06
ぐうぐう
30
不愉快な一冊だ。タイトルに『論』と付けられているからには、芸人としての笑福亭鶴瓶の笑いが論じられているのだろうと思いきや、そうではない。理屈で解説しようとすればするほど、鶴瓶の笑いが持つ本質的な部分から乖離していく、そのことに著者は自覚的だ(そして、きっと正しい)。ではどうするかと言えば、鶴瓶にまつわるエピソードを収集し、そこから鶴瓶という芸人を理解しようと努めるのだ。その方法論を否定はしないが、ファンなら何度も聞いたことのある新鮮味のないエピソードを並べるだけでは、いささか芸がなさすぎる。(つづく)2017/08/30
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