新潮新書
マル暴捜査

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  • サイズ 新書判/ページ数 187p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784106107276
  • NDC分類 317.75
  • Cコード C0236

出版社内容情報

「本格的な抗争は絶対にさせない」と捜査幹部は言った。暴力団担当刑事の日常は? 捜査手法は? 関係者への豊富な取材をもとに、反社会勢力と闘うプロ集団・警視庁組織犯罪対策部、通称・組対の全貌を描く。

内容説明

二〇〇三年に発足した警視庁組織犯罪対策部、通称・組対は、一〇〇〇人近い人員を擁する、全国の暴力団捜査の先頭に立つ組織だ。刑事部系と公安部系の溝、捜査手法の変遷、マル暴刑事の日常と素顔等々、関係者への豊富な取材をもとに、組織犯罪と闘うプロ集団の全貌を描く。

目次

第1章 マル暴捜査のプロ集団―組対の誕生
第2章 頂上作戦から暴対法まで―警察対暴力団の攻防史
第3章 情報こそすべて―組対の捜査手法
第4章 マル暴刑事の素顔―組対4課の現場
第5章 ボウタイの視点―組対3課の現場
第6章 薬物と拳銃―組対5課の現場
第7章 犯罪インフラを撲滅せよ―組対1課の現場
第8章 中国人犯罪者の跋扈―組対2課の現場
第9章 新たな犯罪者集団との対峙―組織犯罪対策特別捜査隊の現場
第10章 マネー・ロンダリング捜査の精鋭たち―組対総務課の現場

著者等紹介

今井良[イマイリョウ]
1974(昭和49)年千葉県生まれ。中央大学文学部卒業。NHKに入局し、地方局や東京の報道局ニュースセンターでニュース番組の制作に十年間携わる。その後、民放テレビ局に移籍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

てくてく

8
警視庁において2003年、暴力団犯罪などに対処するために作られた組織犯罪対策部(1000人近い大所帯)の誕生当時、そしてその後の取り組みについてまとめたもの。警察側の暴力団対策についての概略を理解する上で有益な一冊。2017/09/09

as

7
「組対4課」暴力団の事件捜査「組対3課」暴力団の対策 「組対5課」薬物、拳銃「組対1課」国際犯罪組織の実態把握、内偵捜査「組対2課」国際犯罪組織の事件捜査。この順番に解りやすく解説しています。2017/09/10

ワンモアニードユー

5
組対部に焦点をあてた警察読み物。総合的には古野まほろの「警察手帳」のほうが段違いに面白かったけど、まあこれはこれでふむふむと読めました。こういうのも知識が増えるという目的でよいと思います。軽くよめちゃいますし。2017/08/22

GOTI

4
☆☆☆マル暴捜査の歴史から現状を克明に記している。暴対法や暴排条例は一定の効果はあったものの、暴力団を逆に地下に潜らせたり、フロント企業等の経済ヤクザの跋扈によってより捜査を困難にしている。いまや警察と暴力団の闘いは情報戦となった。しかし暴力団にも人権が認められ、盗聴捜査が厳しく制限されたりGPSを使っての捜査が違法とされ、苦慮している。山口組分裂の際にある警察幹部は「本格的なドンパチ(抗争)は絶対にさせない。あらゆる手法を用いて押さえ込む」と語った。残念ながら抗争が頻発している。2020/01/04

macho

3
マル暴総監を読んで、ここにたどり着いたが、犯罪のタイプがどんどん知能犯的な感じになっていて驚いた。特に詐欺関連の犯罪に関して、その場限りであるが、暴力団の末端であっても一定の信頼関係やルールに縛られることに驚いた。その点中国人の犯罪と日本の犯罪は教育水準で区別がつきそうですね。世田谷はやっぱり外人のプロの仕業ですね。2017/12/20

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