出版社内容情報
あなたが昔読んだ、その「9条」は偽物です。「日本国憲法は平和主義なのか」「教科書はどのように偏向しているか」「自衛官はどう考えているのか」等、護憲派も改憲派も目からウロコ間違いなしの「9条」入門。
内容説明
本当に憲法9条を読んだことがありますか?それは本物の憲法9条ですか?はっきり言いましょう。そんなはず、ありません―挑発的な文章から始まる本書は、これまで論じられなかった視点を提起する。「日本国憲法は平和主義なのか」「教科書はどのように偏向しているか」「自衛官はどう考えているか」等、護憲派も改憲派も、総理も共産党も目からウロコ間違いなし。まったく新しい「9条」入門の誕生。
目次
第1章 誰も本当の憲法を読んだことがない
第2章 これが本物の「日本國憲法」である
第3章 押し付けだったのか、それとも…
第4章 小学生はこんな偏向教科書で学んでいる
第5章 自衛隊を差別する中高生の教科書
第6章 護憲派も改憲派もわかっていないこと
著者等紹介
潮匡人[ウシオマサト]
1960(昭和35)年青森県生まれ。アゴラ研究所フェロー。国家基本問題研究所客員研究員。早稲田大学法学部卒業後、航空自衛隊に入隊し、長官官房勤務などを経て三等空佐で退官。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
那由田 忠
18
戦前に内相を務めた祖父を持って5代続けて軍関係者という家系の著者。現憲法の原本と旧現法とを比べて貧相なことを指摘したり、天皇の上諭(朕が「日本國民の總意に基づいて・・・これを公布せしめる」)があるのに、押し付けとなぜ言えるのかと反論しながら、各出版社が勝手に見出しを付けることなどを批判して、ある意味変わった視点で面白い。自衛官が、駐在武官として大使館へ行き、勲章のないことで恥ずかしい思いをすると書きながら、自衛隊明記が必要だと述べる。気持はよくわかるけど・・・ね。2019/03/23
mj
15
「昭和二十九(1954)年七月一日に自衛隊法が施行されたとき(つまり自衛隊が正式に発足した日)に、『法的に一種の革命があったとみることができる』。そう言ってよいなら『八月革命』の九年後に『七月革命』が起きた、とみることができる。---私は半分以上、本気でこう書いています。」 八月革命説を所与とするなら、上記のようにも言えるんだと。しじょうに示唆にThomas。護憲派だけでなく、改憲派にとっても、実は現状固定に利益があるという、拳法窮状産業セクター状態になっていないことを祈るばかりです。2020/05/08
いちろ(1969aMAN改め)
5
ストレートに憲法の改正が必要であることの事情を解説します。その前に如何に戦後の憲法教育がなされてきたのか。そもそも憲法には前文はなく、法の体裁もとれていない。感情的でない、と読むか、自衛官でおられた経歴から十分感情的だと読むか。九条に限らず、憲法を考える良い助けとなりました。大事なのは基本的人権と国民主権かな。国民(自衛官含む)の安全と人権を考えれば、自ずと九条は見直せる。という考えにいたりました。…反対という立場の良い本は無いのか?2017/10/11
makio37
5
タイトルに期待して読み進めると、"本物の日本国憲法には見出しが無い"とか"歴史的かなづかいで書かれてある"とか、枝葉末節の指摘が続き呆れた。ヌエ的な仮面を捨て保守改憲論者としての主張を前面に出してきた中盤以降も、ツッコミどころは満載であった。「イラク復興支援」の対応が「パーフェクトゲーム」だったとは思わないし、著者が唯一擁護する育鵬社の教科書の方がやはり偏っているように感じてしまう。とは言え、自衛隊をどうするのかという問いは重要であるし、本書もそのきっかけにはなると思う。2017/08/26
nabebe
4
「自衛隊を明記する」いわゆる安倍氏と同じ改憲案を唱える。最近読んだ本が自衛隊合憲論を唱えるものだったのでう~ん混乱。そもそも、自衛隊の子供が、、論って何かと無理ある気がする。そこまで子供は親の仕事に関して気にするものかと自身の経験上疑問に感じる。押しつけ憲法論は一考に値するかも。もっと勉強せねば。2018/10/23