出版社内容情報
新聞、雑誌、ネットの第一線で活躍してきた著者が、具体的かつ実践的なノウハウを伝授する。
内容説明
一見もっともらしいニュースや論評には、フェイク(虚偽の情報)が大量に含まれている。真偽を見抜くには何をすべきか。「オピニオンは捨てよ」「主語のない文章は疑え」「空間軸と時間軸を拡げて見よ」「ステレオタイプの物語は要警戒」「アマゾンの有効な活用法」「妄想癖・虚言癖の特徴とは」―新聞、雑誌、ネットとあらゆるフィールドの第一線で記者として活躍してきた著者が、具体的かつ実践的なノウハウを伝授する。
目次
第1章 インテリジェンスが必要だ
第2章 オピニオンは捨てよ
第3章 発信者が不明の情報は捨てよ
第4章 ビッグ・ピクチャーをあてはめよ
第5章 フェアネスチェックの視点を持つ
第6章 発信者を疑うための作法
第7章 情報を健全に疑うためのヒント集
著者等紹介
烏賀陽弘道[ウガヤヒロミチ]
1963(昭和38)年生まれ。京都大学経済学部卒業後、朝日新聞社に入社。名古屋本社社会部、「AERA」編集部勤務などを経て2003年退社。以降、フリージャーナリストとして活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
120
最近インターネットやSNSあるいはXなどでフェイクニュースが多いということが言われています。アメリカの大統領選挙や災害などでもフェイクな画像が流れたりしています。それに惑わされないための工夫が述べられています。非常に役に立つ情報が多いのですが著者の思い込みが強い面があったりして読み方が必要でしょう。最後の「情報を健全に疑うためのヒント集」では8つの項目が示されていて参考になります。これを手元にメモしておいておきます。2024/11/10
マエダ
84
インターネットの普及により信頼出来る情報をマスメディアから見つける作業が難しくなったという。出だしのCIAが扱っている中国情報の95%は公開情報とのことだが結局情報とは本人の使いようとのことだろう。2018/04/12
こも 旧柏バカ一代
44
こんな時代だから読んでみた。GW中3回ほど読み直しもした。フェイクニュースを見分けるのは難しい。・情報源・引用・参照元・署名は常識としても。知らん間に誘導されてる時もあるし、海外のニュースを調べてもその記者が、日本に詳しく無いから観光客状態でレポートしてる時もある。それをこの本によく出てくる言葉「ビック・ピクチャー」「フェアネス・チェック」で見るのは大切。でも、知識に幅が無いから難しい。その幅を増やすには色々な本を読むしか無いな。自身がバカだと再確認wwこれを書いた烏賀陽さんマジで凄いわ。尊敬する。2020/05/10
デビっちん
41
活字であれば正しい情報という考えは遠い過去で、現在は玉石混合の情報が溢れています。そんな多くの情報の中から、より精度の高いファクトを探すために必要な思考の補助線を指南してくれていました。実践できていたこともありましたが、そんな着眼点もあるのかと思わされることが多々ありました。意識していないとコロッと誰かの思惑通りにされてしまいますね。逆に考えると、本書にある内容を応用すれば読み手が納得しやすい文章を書くこともできると思いました。行間を読むことの解説が秀逸で、今までモヤモヤしていたのがスッキリしました。2017/07/13
Book & Travel
36
2017年刊行とやや古いのだが、こちらで紹介されていたのを見て興味を惹かれ手に取った。著者は元新聞記者のジャーナリスト。虚偽情報と事実が混在する現代において、事実を見つけるコツについて述べられる。書きぶりに少し癖を感じる所もあるが、「根拠の提示がないオピニオンは捨てる」「単純化していたりステレオタイプに沿った話は警戒する」等々、参考になる内容が多かった。最近話題になっているが、これは既存メディアでもSNSでも同じだろう。陰謀論は正しいことも間違っていることも立証できないので時間の無駄というのも納得。2024/11/19