新潮新書<br> ゴジラとエヴァンゲリオン

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ゴジラとエヴァンゲリオン

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  • サイズ 新書判/ページ数 207p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784106106774
  • NDC分類 778.21
  • Cコード C0274

出版社内容情報

ゴジラはなぜ皇居を迂回した? エヴァは何度世界を破滅させる? 日本SF大賞受賞者による最高の謎解き。誕生の秘密や鬼才たちの企みが、いま明らかに! ゴジラは、なぜ皇居を迂回したのか? エヴァは何度世界を破滅させるのか? 作品への深い愛情と膨大な資料から、「日本SF大賞」受賞者によりスリリングに展開される最高の謎解き。

長山 靖生[ナガヤマ ヤスオ]

内容説明

戦後日本における特撮とアニメの最高峰―それがゴジラとエヴァンゲリオンだ。異形の怪物はどのように生み出されたのか。なぜ大衆の心をつかんだのか。製作者たちの過酷な戦争体験はどう作品に反映されたのか。庵野秀明監督と「ゴジラ」をつなぐ線とは何か。なぜオタクたちは「エヴァンゲリオン」に熱狂するのか。日本SF大賞受賞の著者が、作品への深い愛情と膨大な資料をもとに、鬼才たちの企みを解き明かす。

目次

第1章 ゴジラ―核と敗戦の怪獣(特撮映画の代表作『ゴジラ』;特撮といえば戦争映画、円谷といえば飛行機 ほか)
第2章 増殖する怪獣―スター化するゴジラ(大阪にゴジラを誘致した『ゴジラの逆襲』;第一作と第二作の揺らぎ、そして七年間の沈黙 ほか)
第3章 エヴァンゲリオン―ロボット・人造人間・オタクの物語(オタク文化の集大成としての『エヴァ』;放送前に、庵野秀明は製作意図をどう語ったか ほか)
第4章 再構築されるエヴァ―錬金術・終末論・庵野秀明の作家性(作り手の状況を晒け出した最終二話;TV版最終二話はなぜ生まれたか ほか)
第5章 ゴジラとヱヴァ―その反復と再生(一九八四年―『ゴジラ』復活;平成シリーズ バイオ時代のゴジラ ほか)

著者等紹介

長山靖生[ナガヤマヤスオ]
1962(昭和37)年茨城県生まれ。著述家。歯学博士。鶴見大歯学部卒。様々なテーマの評論、時評を手掛ける。96年『偽史冒険世界』で大衆文学研究賞受賞。2010年『日本SF精神史』で日本SF大賞と星雲賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

bura

72
2016年シン•ゴジラ公開当時に書かれたゴジラとエヴァンゲリオンについてのディープな関係論。筆者は歯学博士でありながら特撮とアニメに大変造詣が深く「日本SF大賞」「星雲賞」を受賞している超一級のヲタクである。並列しているがエヴァと庵野秀明についての考察がメインでゴジラや特撮は如何に影響を与えたか、を資料として挙げている様な構成である。どうせヲタクによるヲタクの為の1冊なのだから、更にもっとニッチにしても良かったかな、と思うのは私だけかな。アニメと特撮に取り憑かれている世代に「解」を語る一冊として楽しめた。2023/05/30

佐島楓

58
庵野監督の最新作が「ゴジラ」だと知って、どうしてだろう? ウルトラマンだったらわかるけど、と思っていたけれど、この本で指摘される両方の作品の反復性を知り、腑に落ちた。2016/08/28

keroppi

55
読者メーターオフ会交換本の一冊。「シン・ゴジラ」公開前に出版された本で、ゴジラ映画とエヴァンゲリオンの基礎知識編という感じ。「シン・ゴジラ」に向かう庵野さんのことを、もっと読みたいと思ってしまったのは、公開後に読んでいるからか。2019/06/30

Emperor

42
ぼくにとって、思春期のどうしようもない自意識をコントロールしてくれたのがゴジラとエヴァだった。お互いに共鳴しあい、えげつない熱量で断続的に興奮と謎を投げかけてくる彼らは「神」であり「真」だった。そしてぼくのアイデンティティの「芯」になっている。これからもお世話になります。2019/09/19

けんとまん1007

38
そうなのか~ということがたくさん。ゴジラは、息子と一緒に、それなりに観てきたので、わかるなあ~という感じ。エヴァは見たことがないので。。。それでも、シン・ゴジラは観たので、この本を読んでみた。前作との関係、全体のストーリー、影響を受けた作品などもわかり、また観てみたいと思った。やはり、関わる人の思いと関係性が大事なんだということ、それから、宮崎駿さんの見通す力のすごさも(ページ数は少ないが)感じた。何を伝えるのか?という基本的な部分の深さ。2017/03/12

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