出版社内容情報
空虚な経済成長、過剰すぎる生産と消費、欲望だらけのSNS……この社会の限界と醜態を鋭く衝く
人間が破壊される前に……稀代の思想家からの最後の警鐘。豊かさと便利さを追求した果てに、なぜ行き場のない世界になったのか。経済成長の空虚、地方創生の幻想、ITと金融の大罪など、この社会の限界と醜態を鋭く衝く、警世の書。
内容説明
資本主義をもうやめてみたら…。経済成長と物質的豊かさ、世界での地位を追求してきた戦後の日本は、なぜ、こんな奇妙な社会になったのか。「“価格破壊”と“消費者絶対主義”の大罪」「地方創生で失われるもの」「朝日新聞の歪んだ戦後認識」「トマ・ピケティと福沢諭吉が示す禍福」「ITと金融がもたらす人間破壊」…稀代の思想家が、日々のニュースの本質を鋭く衝き、資本主義の限界と醜態を、次々と浮かび上がらせる。
目次
第1章 今こそ、脱原発の意味を問う
第2章 朝日新聞のなかの“戦後日本”
第3章 失われた故郷をもとめて
第4章 ニヒリズムへ落ち込む世界
第5章 「グローバル競争と成長追求」という虚実
第6章 福沢諭吉から考える「独立と文明」の思想
第7章 トマ・ピケティ『21世紀の資本』を読む
第8章 アメリカ経済学の傲慢
第9章 資本主義の行き着く先
第10章 「がまん」できない社会が人間を破壊する
著者等紹介
佐伯啓思[サエキケイシ]
1949(昭和24)年、奈良県生まれ。社会思想家。京都大学名誉教授。東京大学経済学部卒。東京大学大学院経済学研究科博士課程単位取得。2007年正論大賞。『隠された思考』(サントリー学芸賞)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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壱萬参仟縁
双海(ふたみ)
シュシュ
roatsu
JUN