新潮新書<br> さらば、資本主義

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さらば、資本主義

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  • サイズ 新書判/ページ数 220p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784106106415
  • NDC分類 304
  • Cコード C0210

出版社内容情報

空虚な経済成長、過剰すぎる生産と消費、欲望だらけのSNS……この社会の限界と醜態を鋭く衝く

人間が破壊される前に……稀代の思想家からの最後の警鐘。豊かさと便利さを追求した果てに、なぜ行き場のない世界になったのか。経済成長の空虚、地方創生の幻想、ITと金融の大罪など、この社会の限界と醜態を鋭く衝く、警世の書。

内容説明

資本主義をもうやめてみたら…。経済成長と物質的豊かさ、世界での地位を追求してきた戦後の日本は、なぜ、こんな奇妙な社会になったのか。「“価格破壊”と“消費者絶対主義”の大罪」「地方創生で失われるもの」「朝日新聞の歪んだ戦後認識」「トマ・ピケティと福沢諭吉が示す禍福」「ITと金融がもたらす人間破壊」…稀代の思想家が、日々のニュースの本質を鋭く衝き、資本主義の限界と醜態を、次々と浮かび上がらせる。

目次

第1章 今こそ、脱原発の意味を問う
第2章 朝日新聞のなかの“戦後日本”
第3章 失われた故郷をもとめて
第4章 ニヒリズムへ落ち込む世界
第5章 「グローバル競争と成長追求」という虚実
第6章 福沢諭吉から考える「独立と文明」の思想
第7章 トマ・ピケティ『21世紀の資本』を読む
第8章 アメリカ経済学の傲慢
第9章 資本主義の行き着く先
第10章 「がまん」できない社会が人間を破壊する

著者等紹介

佐伯啓思[サエキケイシ]
1949(昭和24)年、奈良県生まれ。社会思想家。京都大学名誉教授。東京大学経済学部卒。東京大学大学院経済学研究科博士課程単位取得。2007年正論大賞。『隠された思考』(サントリー学芸賞)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬参仟縁

42
2014年初出。中長期的に、原発は漸進的に減原発の方向性を打ち出している(16頁)。安倍にはこういう発想はない。中国なんか最悪、330基。米国の3.3倍だ。PM2.5どころではない。民主主義は時として独裁、全体主義を生み出してしまう(125頁)。経済現象は、社会、政治、心理のみならず、歴史や文化とも不可分である。市場経済だけを切り離せない(166頁)。2016/05/10

双海(ふたみ)

32
「無理をしてまでも成長路線をとる必要はない」という一節。私も日本がこれからもずっと経済成長で国を盛り上げていくことができるとはちょっと考えられないな、と思っていたので同感しました。経済の成長が見込めなくなった時に周章狼狽しないように、経済成長よりも上位の価値観を求めていきたいなぁ。2015/10/25

シュシュ

22
面白かった。 モヤモヤと感じていることが、こういうことなんだと納得できて、すっきりした。「無理な経済成長ではなく、安定した社会にあってこそ幸福」「競争ではなく共生」「 より安く、より早く、より便利にという欲望」「 我慢しない消費者、我慢しない企業、我慢しない風潮を育てあげる現代の市場経済こそが社会を崩壊させている」子どもの頃、楽なことばかりしていたら、怠け者になってだめな人間になってしまいますと、学校の先生に言われたことを最近思い出す。経済成長はもうないのだから、世の中の風潮が変わらなければ…。2015/12/14

roatsu

20
さらばの対象は資本主義の名の下盲従している歪な成長志向ということか。本書を読んで今日の日本の生活を見つめれば何と不毛な自転車操業を強いられていることかとも思う。全編通して簡潔で優れた現代社会評論であり、得るところ多き良書。第二章の朝日のあざとさは秀逸。同紙や文化人という国賊のやり口を分析しつつそれをさせてしまう戦後日本人の自己欺瞞に満ちた精神を明らかにする。不便や我慢が当然でそれ故の喜びも知る世代だからこそ、成長や進歩という麗しい物語に惹かれて人間本来の分まで喪失していく現代に疑義を呈せるのだと思う。2017/02/28

JUN

18
「無理をしてまでも成長路線をとる必要はない。つまり、経済成長より上の別の価値観を掲げるべき。」そういう考え方もあるなぁ。2022/05/12

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