新潮新書<br> 患者さんに伝えたい医師の本心

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新潮新書
患者さんに伝えたい医師の本心

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  • サイズ 新書判/ページ数 189p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784106106279
  • NDC分類 498.04
  • Cコード C0247

出版社内容情報

「患者の家族」になって考えた「理想の医療」の姿。

医者と患者は「パートナー」である。妻を乳がんで失い、「患者の家族」を経験した著者は、自身が院長を務める病院でさまざまな試みに着手。日本を代表する心臓外科医が考えた「理想の医療」の姿

内容説明

医療過誤や医療訴訟が続く昨今、医者と患者はしばしば対立するが、本来は同じ病気に立ち向かうパートナーである。お互いの事情を理解しあえば、医療はもっと良くなるはずだ。妻の乳がんによって「患者さんのやるせなさが身に染みて分かった」と語る著者は、自身が院長を務める病院で、さまざまな試みに着手している。日本を代表する心臓外科医が考える「理想の医療」の姿。

目次

医師が「患者の家族」になったとき
手術を拒否するおばあちゃんはなぜ翻意したのか
「患者にやさしい治療」の落とし穴
左遷時代に学んだこと
「患者様」を廃止した理由
迷惑がられても当直します!
ヨン様とモーツァルト
周辺開業医への「お中元大作戦」
組織の「ミッション」を明確にすべし
警察は医療事故を裁けるか
東大医学部の傲慢と時代錯誤
悪意あるテレビ報道に医師はどう対処すべきか
病院ランキングを信じてはいけない
東大医学部教授はこうして選ばれる

著者等紹介

高本眞一[タカモトシンイチ]
1947(昭和22)年生まれ。愛媛県松山市に育つ。三井記念病院院長。東京大学医学部名誉教授。外科医(専門は心臓血管外科)。公立昭和病院心臓血管外科主任医長、国立循環器病研究センター第二部長を経て、97年に東京大学医学部胸部外科教授に就任。2009年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

瑪瑙(サードニックス)

35
とても正直に御本人の本音を語ってくださっていると感じました。ご自身の奥様の闘病の事もお辛いでしょうに、赤裸々に語られていて胸を打ちました。お医者様も人間ですものね。患者さんの命を一人で背負いきれるものではないと思います。でも患者や患者の家族の立場だと、なんとしても助けてほしいと強く願うのもわかります。私自身が経験しているので。お医者様とトコトン話し合う事、疑問に思うことはしっかり質問する事、それで怒るような医師だったら、見限って他のお医者様を探す事。この著者のお医者様のような方を。2018/09/06

calaf

15
医師の本音のエッセイ集。実際には、話したことを聞き取って書き下したものみたいです。そのあたりの詳細が、最後のあとがきに書かれていたりしますが...自分に正直な人だなぁというのが第一印象。もちろん、これまでやってこられたことは、どの一つを取ってもすごい...と思えるような人ですが、あまりというか全く嫌味には感じない人です。2017/06/27

黒頭巾ちゃん

10
▼エホバの証人へは、あなたは肉も食べるから血をいれてるだろ。血の争いをなくすために、血を食べてはならないとしていると説得▼カテ治療でも再狭窄するし、不要なカテをする病院がある▼生存率はどのように生きていたかが大事▼医師が開業医周りをするようにして、連携を深めた▼患者様といわないのは、病気にたいして医師と共に戦う同士だから2018/04/22

のり

7
患者さんによって医師も生かされる。医療の本質は患者さんの生命力頼み。とにかくいいことも悪いこともなんでも正直に言ってもらうことが、医師にとっても良いため、どんな状況であっても患者さんを怒る医師であってはならない。2015/12/08

coldsurgeon

4
患者に寄り添う医師でありたいと考えている著者の思いが詰まった書。病気を治すの医療者の力ではなく、あくまで患者の命の力です。それを意識して、医療を見つめていこうとしている。最終章のエホバの証人に向き合う姿勢には、思わずうなってしまった。2016/06/04

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