出版社内容情報
ひ弱な幻想と甘えに満ちた現代社会で、人が生きることの本質を見つめなおす。人生哲学としての14話。
物事には、すべて善悪両面がある。日々の出来事や時事的な話題の中に、この世で人が生きること、死ぬことの本質をとらえ直し、世間の風潮のおかしさを鋭く突く。見聞と経験に裏打ちされた人生哲学。
内容説明
元気をもらう、老人にやさしい、安心・安全…浅はかなメディアがもてはやす、現代人の甘えた認識。著者は、日々の出来事や時事的な話題の中に、この世で人が生きること、老いて死ぬことの本質をとらえなおし、世の風潮のおかしさを鋭くただす。「金を出せば助けられたと思うのは甘い」「野垂れ死にの最期は敗北を意味しない」「人間が大成するには日陰の部分が要る」など、豊かな見聞と経験に裏打ちされた人生哲学。
目次
できるだけ穏やかにこの世から退去する
金を出せば助けられたと思うのは甘い
元気は仕方なく自分でかき立てるもの
安心して暮らせる老人などいなくなる
メディアの美談の類いには用心する
野垂れ死にの最期は敗北を意味しない
人間の愚かさと弱さは無限である
人も家も軽やかに消えるのが願わしい
願わしくないことから何かを発見する
「安心して暮らせる」という戯言
人間が大成するには日陰の部分が要る
律儀な働き者で、筋金入りの怠け者
人を出し抜いてまで長く生きたくはない
著者等紹介
曽野綾子[ソノアヤコ]
1931(昭和6)年東京都生まれ。作家。聖心女子大学卒。1979年ローマ法王庁よりヴァチカン有功十字勲章を受章、2003年に文化功労者。1995年から2005年まで日本財団会長を務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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