新潮新書<br> 北朝鮮・絶対秘密文書―体制を脅かす「悪党」たち

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北朝鮮・絶対秘密文書―体制を脅かす「悪党」たち

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  • サイズ 新書判/ページ数 255p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784106106088
  • NDC分類 302.21
  • Cコード C0231

出版社内容情報

秘かに入手したあの国の事件捜査記録。そこには、国家崩壊の先駆けとなる「悪党」たちの姿が描かれていた。

国境を越えて秘かにもたらされたあの国の事件捜査記録。金鉱山のヤミ採掘、放射性物質の密輸出、世界遺産地区からの文化財窃盗――。その文書には、国家の統制に抗う「悪党」たちのたくましいまでの姿が描かれていた。

内容説明

記者が秘かに入手した、あの国が「絶対秘密」と指定する内部文書。そこには、統制に抗い、管理から外れた「悪党」たちのたくましいまでの行動が描かれていた。金鉱山のヤミ採掘、放射性物質の密輸出、世界遺産地区からの文化財窃盗―。数々の経済犯罪は、市場経済の拡大から露呈した国家管理の限界でもあった。文書分析と北朝鮮住民たちへの直接取材の積み重ねから、閉鎖国家の現在と、その体制崩壊への道筋に迫る。

目次

序章 北朝鮮をどこから探るか
第1章 法の網をかいくぐる「起業家」たち
第2章 食糧難から発生した「疑似市場経済」
第3章 放射性物質も売りさばく「職場離脱者」たち
第4章 溶け始めた「統制社会」
第5章 国家を食い潰す「内部犯行者」たち
第6章 抑え切れない欲望と「サボタージュ社会」
終章 北朝鮮崩壊への道筋

著者等紹介

米村耕一[ヨネムラコウイチ]
1972(昭和47)年熊本県生まれ。慶應義塾大学総合政策学部卒。1995年、西日本新聞社入社。1997年、同社を退社後、韓国留学を経て毎日新聞社入社。福島支局、政治部などに勤務の後、北京特派員。現在、外信部記者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

calaf

15
北朝鮮では、経済的困窮に際して、真面目で素朴な人々から死んでいく...そして残った人々は、ある意味ずる賢い人々が大半。そして彼らは初歩的な資本活動を行うものが大半(でないと生きていけない)であり、体制崩壊への道はどんどんと進んできているらしい...。北朝鮮の検察のまとめた秘密文書から読み解く、北朝鮮の現状と今後。結構納得。2015/04/04

湘南☆浪漫【Rain Maker】

1
近くて遠い国。 北朝鮮だからって、全ての人が従っているかと言われればそうじゃない。 表立ってはいないけど、悪い人はどこの国にもいる、と。 こう言うのがコントロールできているうちは良いけどね…。2018/02/06

伊藤秀仁

1
北朝鮮の検察文書や北朝鮮住民への取材を通して、金正恩体制下の北朝鮮での変化を指摘している。「悪党」と本書では括られている犯罪者たちが地方を中心に活発に活動しており、放射性物質や国の重要文化財にも手を付けるほどになっている。また、「悪党」と地方の軍隊や官僚と結びつき、中央に隠れて蓄財している。日本と北朝鮮は地理的にも隣国であるため、大きな変化が起これば日本も影響を受ける。著者は幾つかのシナリオを提示しているが、最終的に北朝鮮がどこにどのように着陸するか分からない以上、日本はその為の準備を怠ってはいけない。2015/03/06

てっちゃん

0
社会主義国の多くが崩壊したのは、豊かな生活を送りたいという人間の欲望に答えられなかったからだと思う。北朝鮮も同じ運命を辿るのだろう。その時、日本はどうするのか、重い問いかけである。2015/03/11

原玉幸子

0
雑誌・新聞情報かと。(●2015年・春)2019/12/19

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