出版社内容情報
秘かに入手したあの国の事件捜査記録。そこには、国家崩壊の先駆けとなる「悪党」たちの姿が描かれていた。
国境を越えて秘かにもたらされたあの国の事件捜査記録。金鉱山のヤミ採掘、放射性物質の密輸出、世界遺産地区からの文化財窃盗――。その文書には、国家の統制に抗う「悪党」たちのたくましいまでの姿が描かれていた。
内容説明
記者が秘かに入手した、あの国が「絶対秘密」と指定する内部文書。そこには、統制に抗い、管理から外れた「悪党」たちのたくましいまでの行動が描かれていた。金鉱山のヤミ採掘、放射性物質の密輸出、世界遺産地区からの文化財窃盗―。数々の経済犯罪は、市場経済の拡大から露呈した国家管理の限界でもあった。文書分析と北朝鮮住民たちへの直接取材の積み重ねから、閉鎖国家の現在と、その体制崩壊への道筋に迫る。
目次
序章 北朝鮮をどこから探るか
第1章 法の網をかいくぐる「起業家」たち
第2章 食糧難から発生した「疑似市場経済」
第3章 放射性物質も売りさばく「職場離脱者」たち
第4章 溶け始めた「統制社会」
第5章 国家を食い潰す「内部犯行者」たち
第6章 抑え切れない欲望と「サボタージュ社会」
終章 北朝鮮崩壊への道筋
著者等紹介
米村耕一[ヨネムラコウイチ]
1972(昭和47)年熊本県生まれ。慶應義塾大学総合政策学部卒。1995年、西日本新聞社入社。1997年、同社を退社後、韓国留学を経て毎日新聞社入社。福島支局、政治部などに勤務の後、北京特派員。現在、外信部記者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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