出版社内容情報
人は歴史に学ばず、「庶民の正義」がその足を引っ張る――。希代の名文家による辛口コラムの集大成。
希代の名文家による辛口コラムの集大成。歴史に深慮があったとしても、人間の浅知恵はそれを損なわずにはいられない――。世界の戦野を駆け巡ってきたジャーナリストが、透徹した視線で世界を見つめる。
内容説明
独裁者の私利私欲は時に人間くさく、庶民の振りかざす正義は時に傍迷惑なものとなる。歴史に深慮があったとしても、人間の浅知恵はそれを損なわずにはいられない。ベトナムの戦野を駆け、現代史を彩る指導者たちと渡り合ってきたジャーナリストにして希代の名文家が、透徹した視線で世界を見つめる。偽善の衣をまとっていても、著名な役者と名も無き衆生が織りなす歴史のタペストリーは鮮やかで美しい。
目次
第1章 かくも人間的な独裁者
第2章 忘れがたき人々
第3章 アメリカの素顔
第4章 中国4000年の詭弁
第5章 アジアの魑魅魍魎
第6章 一筋縄では行かぬ
第7章 極北の人間性
第8章 なに言うとんねん、このスカタン!
著者等紹介
徳岡孝夫[トクオカタカオ]
1930(昭和5)年大阪生まれ。京都大学文学部英文科卒。毎日新聞社に入社。フルブライト奨学生として米シラキュース大学に留学。社会部記者、バンコク特派員、学芸部編集委員などをつとめ85年に退社。97年、『五衰の人―三島由紀夫私記』で新潮学芸賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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