新潮新書<br> 反・自由貿易論

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反・自由貿易論

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  • サイズ 新書判/ページ数 201p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784106105265
  • NDC分類 333.6
  • Cコード C0233

出版社内容情報

自由貿易交渉は現代の「侵略戦争」である。20万部を突破した『TPP亡国論』著者が放つ最終警告書。

『TPP亡国論』の衝撃から2年――日本はまだ目覚めていない! 自由貿易交渉は「侵略戦争」だ――TPP交渉へ突き進む今、諸外国の事例や最新の論文等を改めて検証。米国が扇動するグローバル化の惨状を炙りだした最終警告書。

内容説明

「TPPが経済を救う」。そう信じて日本は交渉参加に乗り出した。自由貿易は常に強国にのみ有利に働き、残りの国は利益も雇用も奪われるだけなのに―。今や貿易交渉は現代の「侵略戦争」であり、超大国が主導する自由貿易協定は世界を縛る「究極の法」となる。『TPP亡国論』の著者が諸外国の事例、歴史的事実、最新の論文などを改めて検証。米国が扇動する自由化・グローバル化の虚妄をあぶりだした最終警告書。

目次

序章 これが「自由貿易協定」の正体だ―オーストラリアの悲劇
第1章 「自由貿易は好ましい」は本当か?―主流派経済学の狂信
第2章 「自由貿易帝国主義」が世界を分断した―近代経済史の虚実
第3章 「通貨とルール」の支配が最大の武器―戦後貿易交渉の暴走
第4章 全てアメリカのシナリオ通り―日本の構造改革と米韓FTA
第5章 「日本的なもの」はなぜ壊されるのか―その精神性と固定観念
第6章 貿易協定に国家は屈服する―「レジーム」という新たな秩序
第7章 グローバル化からインターナショナル化へ―世界経済の展望

著者等紹介

中野剛志[ナカノタケシ]
1971(昭和46)年神奈川県生まれ。東京大学教養学部卒業後、通商産業省(現経済産業省)に入省。英エディンバラ大学大学院より博士号取得。2012年春まで京都大学大学院工学研究科に出向し、准教授を務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

calaf

14
結局、TPPをはじめとする自由貿易協定というのは、世界中の人間の多様性を減少させる政策という事になるのでしょうか。多様性の減少は、絶滅の危機を増大させる可能性があるのはあちこちで言われているところ。うむむ...2013/07/22

ムカルナス

9
各国の通商政策の歴史を紐解きながら自由貿易は強国が弱小国から搾取してきたスタイルであり現代のNAFTAやTPPも米のグローバル企業を利するだけのものであると警鐘を鳴らす。非常に判りやすく勉強になる本だったが、筆者がTPPは米の言いなりになり国益を損ねるだけと決め付け断固反対する姿勢には違和感がある。米国を利するだけの不公平なものにさせないため、行き過ぎたグローバル化を是正するためにも日本はTPPで戦うべきではないのか?参加しなければ日本抜きで決まった物事にやがて振り回されるだけではないだろうか?2017/07/31

Kent Kaseda

9
前半と最後は面白かった。客観的な根拠に依らず自由貿易やグローバル化を奨励することの危険性には同意する。TPPをはじめとする自由貿易協定によって本当に得をするのは一部の大企業や投資家に限られ、大部分の人には損益や混乱をもたらすことも事実だろう。ただ、5章から、古き良き農村文化の賞賛や、橋本市長・小泉元総理の批判といった保守派お決まりの話が始まり、結局そういう話に行くのかよと正直しらけてしまった。2017/06/11

rymuka

5
グローバル化の推進主体が何をしてきたか。またこれから何をするだろうか。それをその歴史から解き明かす光明の本! ~http://rymuka.blog136.fc2.com/blog-entry-38.html2014/08/13

Aby

4
自由貿易推進国が,比較劣位の貿易相手国に配慮したことがあったっけ?…という本.序章の「国家の殺し方:オーストラリアがアメリカと結んだ破滅的な貿易協定」を読んでみたいところ.Amazonで探すか.2013/07/11

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