出版社内容情報
ついに、「力」と決別する時がきた。『他力』から十五年、深化し続ける人間観の最終到達地を示す全十一章。
自力でも、他力でもない、「第三の道」とは――。混迷する世界と下降してゆく日本で、私たちはいかなる姿勢で生きていけばいいのか。様々な事象を歴史の流れの中でとらえ直し、人間観の最終到達地を示す全十一章。
内容説明
ついに「力」と決別する時がきた。自力か他力か、人間か自然か、心か体か、生か死か―あらゆる価値観が揺らぎ、下降してゆくこの国で、私たちはどういう姿勢でこれからを生きていけばいいのか。絶対他力を説いた親鸞、楕円の思想を唱えた花田清輝、流民にたどる文化の源流、今日一日を生きる養生の実技、変容する死のかたち…。深化し続ける人間観の最終到達地を示す全十一章。
目次
第1章 信と不信のあいだを生きる
第2章 ブレつづけてこそ人間と覚悟する
第3章 悩みの天才・親鸞という生き方
第4章 幻想的な認識にすがらず、明らかに究める
第5章 慈悲の心で苦を癒やせるか
第6章 人心と社会を動かす宗教、音楽
第7章 転換期には「楕円の思想」で中庸を行く
第8章 日本的心性を抱いて生きる
第9章 それぞれの運と養生の道
第10章 死をめぐる思想的大転換点に立って
第11章 無力の思想で荒野をゆく
著者等紹介
五木寛之[イツキヒロユキ]
1932(昭和7)年福岡県生まれ。早稲田大学中退後、編集者、ルポライターなどを経て、『蒼ざめた馬を見よ』で直木賞、『青春の門 筑豊編』他で吉川英治文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
団塊シニア
それいゆ
ともとも
桂けい
Gatsby