出版社内容情報
現代を代表する歌人が投稿作品の添削を通して伝授する、日本語表現と人生を豊かにする三十二のヒント!
「かなり踏み込んで手の内を見せました」素材の持ち味を生かす調理法とは。『サラダ記念日』から四半世紀、現代を代表する歌人が添削を通して伝授する、日本語表現と人生を豊かにする三十二のヒント!
内容説明
短歌の上達に早道や抜け道はないが、陥りやすい“落とし穴”を知っていれば、無駄な回り道はせずにすむ。そして“素材”(=伝えたい思い)の持ち味を生かすために、さまざまな“道具”を持ち、“調理法”を知っておくことが大切だ。「味覚に訴えてみよう」「理屈は引っこめよう」「季節の変わり目をとらえよう」―。現代を代表する歌人が投稿作品の添削を通して伝授する、日本語表現と人生を豊かにする三十二のレシピ。
目次
味覚に訴えてみよう 擬音を生かそう
時には荒療治を試してみよう 「あの」って、どの?と言われないようにしよう
比喩の出し方に心をくだこう だめ押しの一歩手前で止めよう
枕詞をつかってみよう 同じ言葉、同種の言い回しは避けよう
序詞をつかってみよう メールを使って恋をしよう
リフレーンをつかってみよう 時には表現を薄めることも
A+Bの効果を狙おう 倒置法を活用してみよう
理屈は引っこめよう 意味の重なりに気をつけよう
読者を信頼しよう ものづくしという手法
あと半歩のさじ加減を考えよう 時にはドラマチックに
格言的なフレーズを生かすには、「ような」をとって暗喩で勝負してみよう
動詞にひと工夫してみよう 「は」と「が」で変わること
リズムをとるか助詞をとるか 動詞をさらに工夫してみよう
主役は一人にしよう 語順をよく確認して仕上げよう
「できごと+思い」という構造 旅の歌を詠んでみよう
季節の変わり目をとらえよう 歌の並べ方を考えよう
著者等紹介
俵万智[タワラマチ]
1962(昭和37)年大阪府生まれ。歌人。早稲田大学第一文学部卒業。学生時代に、佐佐木幸綱氏の影響を受け、短歌を始める。86年に角川短歌賞、88年に現代歌人協会賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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