新潮新書<br> 検察―破綻した捜査モデル

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新潮新書
検察―破綻した捜査モデル

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  • サイズ 新書判/ページ数 239p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784106104817
  • NDC分類 327.13
  • Cコード C0231

出版社内容情報

不祥事続発の背景には、検察組織の「構造問題」がある。検察取材の第一人者がその病理を徹底解剖。

特捜部は一度、解体すべきである。不祥事続発の背景には、検察組織の「構造問題」がある。特捜検事の生態、メディアとの関係、「国策捜査」が行われる事情まで、検察取材の第一人者がやさしく解説。

内容説明

なぜ検察の不祥事はかくも続いているのか。その背後には、属人的な問題では片付かない「構造問題」が隠れている。司法取引などの手段を擁さないまま、自白を引き出すための「取り調べ」に全力を傾けるという捜査モデルが時代に合わなくなってきたのだ。特捜検事の犯罪が生まれる理由、メディアとの関係、「国策捜査」が行われる事情まで、検察取材経験三十年以上の第一人者が徹底解説。

目次

第1章 諸悪の温床「取り調べ」
第2章 「特捜検事の犯罪」はなぜ生まれたのか
第3章 「国策捜査」はあるのか
第4章 「小沢捜査」はなぜ批判を浴びたのか
第5章 「検察の正義」って本当に正義?
第6章 メディアは検察の共犯者なのか
第7章 検察の組織と出世双六

著者等紹介

村山治[ムラヤマオサム]
1950(昭和25)年徳島県生まれ。朝日新聞編集委員。早稲田大学政経学部卒。73年に毎日新聞社入社。91年に朝日新聞社に移り、バブル崩壊以降の政界事件、大型経済事件の報道に一貫して関わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ロッキーのパパ

13
大阪地検の証拠隠滅事件など注目を浴びた検察関係の事件を切り口に、いまの検察の抱える問題を浮き上がらせている。検察とマスコミの関係など記者らしい視点もうまく生かされている。後半に歴史と組織の基礎知識が記述されているので、検察についての概論知りたければ、第7章から読み始めるといいと思う。2012/12/21

calaf

10
検察って...良く分からん (^_^;;; 捜査方針や情報管理等の点で、組織の考え方と国民の考え方(期待)とがどんどんずれてきているのは確かなのでしょう。どちらかが歩み寄る方向に動くのか、あるいはさらに分離が進み、ついに臨界点を越えて破綻してしまうのか...著者は、現在の状況が破綻と考えている節があるけど、本当にそうかなぁ...2012/10/08

Happy Like a Honeybee

1
新聞記者として検察を追求してきた第一人者による書物。 どちらかと言えば検察側の視点で書かれている。 個人的にはリクルート事件による江副氏の書物が良い。 検察権力を用いることでライブドアなどの経済界や鈴木宗男事件の外交問題が頓挫する事は国益の観点から相応しくない。2014/03/30

jack

1
「検察に求められるのは、法の下に於ける犯罪者の訴追だ。ただし、人治による市井の人々の常識は、人として自覚しなければ。悪意の裁量はゆるされない。」☆3.82013/02/17

okadaisuk8

1
 わかりやすくまとまっている。新潮新書ってキャッチーだけど、やや軽いものが多い印象だったが、これはやや重厚。でも、検察と取材する記者の関係について書いた章だけは、「出入り禁止処分」とか女性記者に鼻の下を伸ばす幹部の話とか生々しい話連発で、筆致も柔らかめになる笑。  しかしこれだけ当局を回った人もその捜査手法や存在のあり方に疑問を投げかけているんだから、やっぱり検察、特に特捜部は曲がり角なのかな……。2012/11/26

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