出版社内容情報
人は死んだらどこへゆく――。イタコの前で号泣する母、息子の死を問い続ける父……。死者に会うため、人は霊場を訪れる。たとえ肉体は滅んでも、彼らはそこに在る。「恐山の禅僧」が問う、弔いの意義。
南 直哉[ミナミ ジキサイ]
著・文・その他
内容説明
死者は実在する。懐かしいあの人、別れも言えず旅立った友、かけがえのない父や母―。たとえ肉体は滅んでも、彼らはそこにいる。日本一有名な霊場は、生者が死者を想うという、人類普遍の感情によって支えられてきた。イタコの前で身も世もなく泣き崩れる母、息子の死の理由を問い続ける父…。恐山は、死者への想いを預かり、魂のゆくえを決める場所なのだ。無常を生きる人々へ、「恐山の禅僧」が弔いの意義を問う。
目次
第1章 恐山夜話(この世の果て;温泉場としての恐山 ほか)
第2章 永平寺から恐山へ(20年の修行生活;永平寺で死にたかった ほか)
第3章 死者への想いを預かる場所(毎日が驚きの連続;仏教では割り切れない場所 ほか)
第4章 弔いの意味(君には信仰がない;仏教は生きるテクニック ほか)
無常を生きる人々―あとがきに代えて(彼らは来た;悲しめない心 ほか)
著者等紹介
南直哉[ミナミジキサイ]
禅僧。青森県恐山菩提寺院代(住職代理)、福井県霊泉寺住職。1958(昭和33)年長野県生まれ。84年、出家得度。曹洞宗・永平寺で約20年修行生活をおくり、05年より恐山へ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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