新潮新書<br> 文明の災禍

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文明の災禍

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  • サイズ 新書判/ページ数 186p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784106104374
  • NDC分類 369.31
  • Cコード C0210

出版社内容情報

福島原発の事故は文明の災禍である。産業革命以来、私たちがコツコツと「進歩・発展」のために積み上げてきた末のテクノロジーが、いま暴走しているのだ。その意味で、原発災害を原発だけの問題としてとらえてはいけない。私たちが住みたかったのは、システムをコントロールできない恐ろしい社会ではないはずだ。「新しい時代」は、二百年余り続いた歴史の敗北を認めるところから始めることができるのである。

内容説明

産業革命以来、「発展」のため進歩させてきた末の技術が、いま暴走している。その意味で、原発災害を原発だけの問題としてとらえてはいけない。これは「文明の災禍」なのである。私たちが暮らしたかったのは、システムをコントロールできない恐ろしい社会ではない。「新しい時代」は、二百年余り続いた歴史の敗北を認めるところから始めることができるのである。時代の転換点を哲学者が大きな視点でとらえた、渾身の論考。

目次

序章 供養―死者と向き合う
第1章 衝撃―自然の災禍、文明の災禍
第2章 群衆―イメージの支配
第3章 時間―営みをつなぐ
第4章 風土―存在の自己諒解
第5章 共有―何かがはじまっていた
終章 自由―イメージとは異なる世界

著者等紹介

内山節[ウチヤマタカシ]
1950(昭和25)年東京生まれ。哲学者。1970年代から東京と群馬の二重生活を続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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うりぼう

50
私の今年のベスト1になる。3.11後の私の焦燥感をある程度満たしてくれた。内山先生の思想が全力で問う。日本の伝統社会は、自然とともに、死者とともに生きた社会。原発の災禍に魂の救済はなく、身体の折り合いがつかない。今回、被災地以外の人も知性と身体と生命に衝撃を受け、後の2者は、頭では整理できない。現代文明は、イメージに支配され、そのイメージへ信頼が崩壊した。今一度、自然と死者との関係を問い、身体と生命をとおした関係づくりを意識し、文学的に語るグランド・デザインをローカルな範囲で描くき、具体化するときである。2011/10/17

Willie the Wildcat

23
日本の失ったもの。復興の意味。これらを考えさせられる。自然の恵みと禍い。感謝を忘れ何事も当たり前のように感じる。「虚像から実像へ、確かな生を取り戻す」に同感。そのための”コミュニティ”。しかもツールではなく確かな思想に基づくコミュニティ。日本人の原点を振り返ること、かな。一方で常にリスクを考慮した判断を求められるのも現実。適切な判断のための適切な情報量と内容、そこが難しい…。日本人、そして人間の英知を信じる。2012/02/05

calaf

12
「専門家=専門領域でしか考えられない人」なるほど、その通りかも...そして人はみな、何らかの意味で(分野で)専門家なんですよね...2011/11/21

Bartleby

11
テレビで震災の状況を見ているときに感じたリアリティのなさや違和感、それがなんだったのか、またそこからどう考えていくかについてヒントが得られた気がする。土地での生活は今生きている人たちだけでなくかつてそこで生きた死者たちとともに営まれるものであること、原発の事故によりその土地で営まれるはずだった未来の時間も奪われたことなど、大きな時間感覚で筆者は今回の震災・事故を見ている。そういう視点は今までの自分には欠けていて目を開かされた気がした。2011/11/28

yummyrin

8
2011年3月のフクシマから学ぶことは何か。情報を大量に受け取ると人間は適切な判断ができなくなる。誰かがわかりやすいように伝えている情報もフィルターがかかっている。今回のじこ事故は人間の未来への営みを破壊してしまった。 では、どうするのか。 それはローカルな生活。スローライフを送ること。当時テレビのchを3分の一にすれば無駄な電気を使わなくて済むのに、と強く思った。 でも著者のように恵まれた立場から考えるのは難しいな。2016/06/13

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