出版社内容情報
「とにかく読め、これが結論です」──養老孟司氏絶賛!
いつも世界の中心から外れている辺境の民──それが日本人である。なぜいつも他国を気にするのか。なぜ「オバマ演説」が日本に生まれないのか。司馬遼太郎、「水戸黄門」、レヴィ=ストロース、憲法、日の丸・・・・・・様々なテーマを自由に飛び回る。著者ならではの「ビック・ピクチャー(大風呂敷)」が堪能できる、これぞ最強の日本論。
内容説明
日本人とは辺境人である―「日本人とは何ものか」という大きな問いに、著者は正面から答える。常にどこかに「世界の中心」を必要とする辺境の民、それが日本人なのだ、と。日露戦争から太平洋戦争までは、辺境人が自らの特性を忘れた特異な時期だった。丸山眞男、澤庵、武士道から水戸黄門、養老孟司、マンガまで、多様なテーマを自在に扱いつつ日本を論じる。読み出したら止らない、日本論の金字塔、ここに誕生。
目次
1 日本人は辺境人である(「大きな物語」が消えてしまった;日本人はきょろきょろする ほか)
2 辺境人の「学び」は効率がいい(「アメリカの司馬遼太郎」;君が代と日の丸の根拠 ほか)
3 「機」の思想(どこか遠くにあるはずの叡智;極楽でも地獄でもよい ほか)
4 辺境人は日本語と共に(「ぼく」がなぜこの本を書けなかったのか;「もしもし」が伝わること ほか)
著者等紹介
内田樹[ウチダタツル]
1950(昭和25)年東京都生まれ。東京大学文学部卒。東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程中退。現在、神戸女学院大学文学部総合文化学科教授。専門はフランス現代思想、映画論、武道論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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